2013年3月22日金曜日

様々な社会復帰。

 先日、水戸保護観察所の社会復帰調整官の方が見学に来ました。サポート体制を築けるところはまだまだ少ないみたいで、遠方より御足労頂きました。ありがとうございます

 何故、保護観察所の社会復帰調整官が見学に来るのか?
 それは、心神喪失者等医療観察法という法律と深く関係しています。


 心神喪失者等医療観察法とは、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律で、心神喪失又は心神耗弱の状態(精神障害のために善悪の区別がつかないなど、刑事責任を問えない状態)で、重大な他害行為(殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害)を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的とした制度になります。(厚生労働省HPより抜粋。)

  心神喪失者等医療観察法について詳しく知りたい方は、 こちら から。(厚生労働省HP)

 TVニュースや新聞などで目にした方も多いはずです。それゆえ悪いイメージを持っている方も多いかと思います。もちろん、犯罪は絶対に許される行為ではありません。謝罪して反省し、罪を償わなければなりません。でもね、犯罪者という烙印(スティグマ)が強すぎて社会復帰をする場も無く、復帰出来なければ、また犯罪を犯してしまう。再犯、累犯へとつながってしまうこともあります。

 「また、やるんじゃないの?」「何かしたら、どう責任とってくれるの?」許容してくれる地域なんてほとんど無いし、良いと思う人は少ないでしょう。だからこそ、サポート体制ができにくく、支援するところが増えないんだと思います。再犯へとつながる悪い連鎖は減らしていかないといけないと思うんだけどな。


 でもね、まだまだ自分には経験が少ないし、活動も始まったばかりです。世話人もお世話の腕は良いけど、この分野の知識はまだまだこれから。そのため、安易に受け入れられないのが悔しい現実 T^T
 特に罪状によっては、難しいかな。重ければ重いほど拒否される。当たり前ですが。そして、関係者も説得するのが難しい。辞められちゃうかもしれないからね。

 でも、うちの活動を続けて行くにはこの分野の支援も視野に入れないといけないと思っています。

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