2012年1月24日火曜日

あなたはどうしますか?


 障害のある方々の差別は良くないと思っている人は多くいるでしょう。
 しかし、このような場面であなたはどのような対応をするでしょうか?

 この動画は、当事者の方やその関係者の方々の気分を害してしまう恐れもあると思いましたが、差別や偏見を考えるテーマとしてあえて載せました。




 この動画を見て感じるのは、差別と思っていてもなかなか行動に出せないという人々の心理。これは、多数の人にも当てはまるように思います。悪いと思っていても、めんどくさかったり、自分への非難を避けたり、知らないふりをしたり。普通にありえることと思うが、それが当事者をどれだけ苦しめるのだろうか?

 ただ、関係者の反応は素晴らしい。その悩みの近くにいるがゆえに感情移入できる部分も多いのでしょう。人前で、注意し批判する行動は素晴らしいと思います。


 これを見て感じるのは、差別が良くないと遠くから言っても何も変わらないのではないかということです。強い気持ちで行動するには、彼らと関わり身近に感じれるようになることで気持ちに寄り添える、理解することが出来るのではないかと思います。
 だからこそ、当事者の方々は沢山の人と関わり、関係を気付いていくことが必要なのではないかと感じました。


 「僕たちは人を愛している。その気もちは誰にもかえられない。」という言葉がとても印象的です。
 障害のない方でこの気持ちになれる人は少ないかもしれませんね。

2012年1月22日日曜日

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本

この本は、現在の活動をしていく上で重要な要素を教えてくれた書籍です。



【この国の精神保健の明日を描くために。精神保健最先進国イタリアからの渾身のルポと、日本への提言。第1回フランコ・バザーリア賞受賞(2008年)記念作品。】


 この本は、日本とは対照的な精神医療の在り方、そして精神保健サービスについて書かれた書籍です。日本はこれまで精神病院を増やし病床数、患者数も増えてきました。そして、治療の必要のない社会的入院患者の問題も叫ばれています。その対策として障害者自立支援法が始まり、精神障害者の方々が地域で生活できる仕組みが出来てきましたが、まだまだサービスも少なく生き届いていない現状があると思います。(しかも、病院はあまり減っていません。)

 逆にイタリアは、精神保健改革である一八〇号法として精神病院を廃絶し、地域精神保健サービスへ急速に移行し始めた。その先頭を切ってきたバザーリアの業績、精神保健サービスが出来るまで、出来てからの活動の中身や業績が詳しく書いてあります。

 また、なぜ日本は精神病院を「捨てない」のか、という理由も書いている。関係者の「教科書」では決して取り上げないことだが、しかし業界関係者は実は知っていること、「捨てられない」社会的理由が明らかにされるところは知っておくべきことと思います。



   「鉄の扉の奥に押し込めることを正当化するような精神状態など、本来ないのだ」
                       (バザーリア)



 治らないとされる精神病。であるからこそ、そのままの状態でも自立し、自分自身で生活できるようにサポートしていくことが大切だと思います。

 精神保健福祉分野で働く関係者、または興味のある方々は是非読んで見てください。

2012年1月20日金曜日

自殺大国。

自殺の原因の一つではないか?


http://www.mynewsjapan.com/reports/1301


 今回は抗うつ剤についての記事です。

 「日本に抗うつ剤SSRIが上陸した1999年以降、うつ病患者は減るどころか、抗うつ剤市場に比例して、うなぎ上りに増えている。自殺者数もまったく減る気配すらない。もしSSRIが自殺に効くのなら、少しは減っていてもよさそうなものだ。」(引用)

 日本の自殺者数は減っていないし、精神疾患の患者数も増えています。この現状をどう考えるべきか?医療や薬が貢献していれば少しでも減っていても良いのではないか。しかし変わりはなく、それでも早期医療へと進める動きがあります。これをどう見るべきなのか?

 この動画を見てください。



※うつと診断され、一日34錠もの薬を処方されていた方の体験をもとに制作した動画です。最近になって、薬をたくさん出す治療が、まだ行われていることを知りました。(医療ジャーナリスト 伊藤隼也氏 取材・出演・監修 フジテレビ「とくダネ!とくスペ 抗精神薬大量多剤処方」)



 医療が全て悪いと思っていませんし、薬が全て悪いとも思っていませんが、このような当事者がいるということ、それは現在の精神科医療は多剤処方などの問題があるということだと思います。
それに精神的な改善だけではなく、その人がその様な状況になってしまう環境を改善できるようにしていくこと。根本的な問題の改善が必要なのだと思います。

 うつは誰でもなる可能性があります。それゆえこの問題は他人事ではないと思います。このような事が自分にも起きないよう自分自身も学び、医療機関以外の方にも助けを求め、自己防衛する方法を学んでいく必要があると思います。

2012年1月18日水曜日

公告と縦覧

1月10日(火)に所轄庁である県に、認証申請書類を郵送しました。

 昨日、申請書類が無事届いているか?訂正はないか?を電話で確認したところ、書類に問題なく無事受理されたとのことでした。そのため、1月12日から公告・縦覧されます。

 縦覧は2ヶ月間。県では県報に登載するとともに、インターネットでも情報を提供しています。

ネットではこちから、
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/seibun/seibun/kenmin/npo.kokoku.htm

 これを経て問題がなければ認証になります。これからの活動のため問題なく認証されることを祈っています。

2012年1月15日日曜日

フィンランドの自殺対策。

日本では毎年3万人を超える自殺があり、社会問題となっています。その対策として政府は、平成18年6月21日に自殺対策基本法を定め、平成18年10月には自殺対策の指針である自殺総合対策大綱を策定した。これらの取り組み、また県による取り組み、NPOなどの様々な団体が試行錯誤し貢献していますが、まだまだ問題は根深いので解決、改善には至っていないのが現状です。

 「どうすれば良いのか?」

 答えはないので分からないですが、今回は視点を変えて他国のフィンランドで行われたプロジェクトを紹介します。

フィンランドで行われた自殺予防プロジェクトについて。
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/lifestyle/4917/4.html


 予防プログラムのなかで医学的見地と同様に重点を置いたのが、「社会環境」であった。

 ウハンヌ博士は「すでにさまざまな研究を通じて、周囲との連帯感が自殺を予防するうえでとても重要なカギを握っていることがわかっています。空虚な孤独感に陥っている人に、社会との接触を通じて連帯感を与えてあげることがとても大切なのです」と語る。


 個人的な見解ですが、日本はどうしても精神的なことについては医療につなげがちのような気がします。それは、医療以外での支援機関がこれまで少なかったこともあるかとは思いますが。それでも、早期発見、早期医療が大事との意識(宣伝?)が根付いていると思います。


 自殺に至る原因は、いじめ、ひきこもり、うつ、虐待、DV、パワーハラスメント、労働・法律問題などなど様々あると思います。

 その問題が長期化するとメンタルの問題に関わってきます。

 そして、精神科医療にて薬物治療。薬物治療も一定の効果がある場合もあるのかもしれませんが、そもそもの社会的な問題が改善しなければ一時的に良くなっても、悪くなると思います。


 そのため、社会的な問題を改善をすることが必要です。改善していくためには相談、連携、調整をする中心的な機関が機能していく必要があると思います。現在は県に1つ以上ある精神保健福祉センターがその役割を担っていますが、まだまだ足らないし、一般的に認知もされていないし、調整できているかも難しいところ。まだまだ数が少ないというのと、安易に公にまかせて良いのかという問題もある。まあ今後良くなっていくことは期待していますが…。

 そういう機関を作っていきたいというのが目標ですね。いつか。

2012年1月14日土曜日

居心地のいい場所。


 とある事業所では、 働かなくても来ているだけで報酬(工賃)を払っているらしい。仕事をしないで遊んでいても。今働いている事業所では働きに応じて、報酬(工賃)を支払う。それに不満で仕事の少ないとある事業所に移りたいと言う方がいました。

2012年1月11日水曜日

2011年の自殺者数。

 昨年の自殺者が3万を越えて、これで14年連続で3万人超となった。
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011001001982.html (47NEWS)

 昨年の自殺者は3万513人で、前年より1177人(3・7%)減った。1998年に3万人を超えてから最も少ない記録だが、14年連続で3万人を超えた。 とのことです。

 警察庁が発表した昨年の自殺者数(速報値)はこちら。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H23_tsukibetsujisatsusya.pdf

 茨城県は57人減りました。全体では、1177人。これをすごいと思うか、まだまだと思うかで大分変ってくるとは思いますが、まだまだ多いと個人的には感じます。


  「死ななくていい命が毎年これだけ亡くなっている。」


 この現実は変えていかなくてはいけないと思います。昨年は、意外な有名人の自殺もありました。その前後での自殺も増えています。それに感化されての行動も出ていたとの見方もあるようです。

 しかし、命はあなたの物。他人がどうこうできるものではないはずです。苦しいことは、いずれ乗り越えられる。できなければ助けを求めようよ。あなたの助けになる人や団体がきっとあるはずです。


 ただ自殺を選択してしまう方々は、社会的なつながりが希薄化している面があるのというのを相談している中で感じました。「どうすればいいのか?どこに相談すればいいのか?」など情報不足(情報をえることができない、)のためつながりを築けない。それに、周りの無関心やその人の社会環境の状態など、いろいろあると思います。その様な方々のための情報発信の在り方、地域に合わせたインフォーマルな連携、アウトリーチなど、支援する機関がもっと環境の改善に着目した支援方法を検討していく必要があると思います。

2012年1月7日土曜日

NPOの申請。

1月4日(水)に、2回目のNPO設立申請相談に行ってきました。

 最初の相談で書類にいくつかの指摘があり、完璧に訂正して持って行ったつもりでしたが、またも訂正書類が出てしまいました。結構、難しいもんですね…。ただ、前回と違いほとんどの書類はOKだったので、そのまま置いてきました。後は、事業計画と会計収支予算書を少し手直しして、郵送すればOKです。

 無事通れば、4月1日から法人を設立できる。一応は順調ですね。少し休んで、さらに細かく計画を練り直し、予定を立て認証申請書類も作らねば。。。

地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...