2017年3月9日木曜日

撤退戦について考える。

この前、R-SICに参加してきた。

誰が地方創生を成功に導く?
〜救世主はどこから来て、そしてどこへいくのか〜

というセッションがあった。

このセッションでは、限界集落とも呼ばれる市役所の職員も登壇していた。そして、日南市という稲敷市に近い人口の市の職員も登壇していた。

その話の中で特に印象に残っているのは、人口流出や人口減が大きくなっていく中で、この流れは止められないということ。様々な取り組みで人口増を目指しても難しいし、どう人口減を受け入れて、市の文化や歴史を継承して終息していくか?
終わり方が大事だし考えていかなくてはいけないことだよねって話していたこと。

おいおい、これから頑張って市の人口を増やしていこうよ。それを改善していかないとって思うよね。自分もそう思っていたし、そういう活動に貢献していきたいと思ってた。

でも地域の学校では生徒が減り、廃校が増えてきた。同級生が5~15人と学級運営も難しくなり、コミュニティーが減少し、クラブ活動の運営が出来なく遠くまで行くしかなくなった。

これは学校のことだが、これからの医療や福祉はどうだろうか?
減少していくし、消滅もありえる。インフラ整備もそう、人口が減れば行き届かなくなる。


それを防いでいくには人口を増やしていくしかない。となると、高速道路や企業送致して人口を増やさないとって考える。どこもそうだし、結局は少なくなる人口のパイの奪い合いでしかないと思う。


でもね、そもそも論として市の人口はどれくらいが妥当なのだろうか?

また日本の人口はどれくらいが妥当なんだろうか?

資本主義で考えれば、増やせばいいと思うけど。
まだまだ増やすべきか?多すぎなのか?

下記は、これまでの人口構造の変化グラフ。



明らかに1900年から2000年の間に急増している。
まあ世界的にも人増え過ぎだけど。

人口減少という現象は、増え過ぎた人口の振り戻しではないだろうか?

2000年から明らかに人口が減っていく中で、地方創生を叫び人口増を目指していくことは必要なのか?環境問題を含め、人が関わる社会問題も多くなってきたからね。


市の人口増を目指すなら、近隣とのパイの奪い合いだし、それが市の在り方なのかを検討していく方が良いのではないかと思う。


人口増を目指して、それを想定してあらゆるものを整備していく。
でも期待値での整備がかかりすぎるよね。まあ後出しだろうけど。

それとも、例えば稲敷市の人口は20,000万人として目標を立て、そのための市の環境整備をしていく。
20,000万人が安心して暮らせるインフラや教育、医療や福祉を提供する。そういう衰退を含めた計算がこれから必要なんじゃないかと思う。今後想定されるであろう人数とそれでも維持していくための細かな都市計画ね。

自分は後者だと思うんだよね。


自分は稲敷市が好きだし、どうにかしたいけど、こういう衰退した後の市の在り方も考えていくことが大切だと思う。


それは会社にしてもそう、地域の終息を含めて、撤退戦を考えながら運営していくこと。


これからは衰退していく地域の中でどう生きていくのか?
さらに多くの人が考えなくてはいけない問いになってくると思う。


「あなたはどこで生活しますか?


自分はまだ稲敷市で頑張っていこうと思っていますけどね。
やれることはやっていきます!



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