2011年7月17日日曜日

自殺率2・2倍。

生活保護受給者、自殺率2・2倍…厚労省調査
(2011年7月13日08時52分 読売新聞

生活保護受給者の2010年の自殺率が10万人当たり55・7人だったことが12日、厚生労働省が公表した調査結果で分かった。
総人口に対する自殺者の割合と比較すると約2・2倍だった。同省では昨年から生活保護受給者の自殺率を公表しており、今回が2回目。
昨年1年間の自殺者数は1047人で、前年比2人増。生活保護受給者全体が増加を続けているため、人口10万人当たりの自殺率は前年比6・7人減。自殺の原因別では「健康問題」が60・7%、「経済・生活問題」17・9%、「家庭問題」が13・8%。また、精神疾患のある人が65・3%を占めた。



 個人的には、このニュースは少し驚いた。それは生活保護受給者の自殺率が増えていることが予想外であったから。
 自殺の要因には、経済・生活問題による原因もあるから当然と思う人がいるかもしれないが、生活保護を受給すればある程度の生活をしていける。それに、現在の不景気や震災の影響など様々な問題から労働環境は悲惨になり、生活保護を下回る最低賃金の企業もあるくらいだ。そこから比べれば、ある程度の生活を組み立てられる方々が自殺をするケースが増えてきたのは予想外であった。
 しかしそこから見えてくるのは、働かなくても生活していける(生活保護受給)環境だけでは自殺は止められないということ。それには、社会性が重要なのではないかと考えさせられる。「居場所が無い。話す人がいない。仲間がいない。必要とされていない。」など上がれば切りないが、社会での自分の居場所というのが人には必要なのではないか?

 また、精神疾患の自殺者の多さ。これは前々から感じていたが多様な問題を感じています。ほとんどは医療的な事。そのため、これに関してはコメントを控えます。



 ただ、この活動は精神疾患に苦しむ人を少しでも助けたいとの想いから始まっているので、自殺者が少しでも減らせるように、福祉またはセーフティネットの役割を担えるよう模索しながら頑張って行きたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...