2011年8月9日火曜日

今後の取り組みと活動内容について。

自殺者対策の支援として、今後どのような活動をしていくのか?
自殺してしまう現実を改善しようと考えれば、そこに至る前の支援、生きるための支援をしていくことが重要だと考えています。

 生きるための支援というのは、そのままの意味です。
 死のうという想いに至る前の様々な生活的な問題、ストレス問題などを改善・軽減させて、頑張って生きていこうという個々人の想いを強化していくこと。そういう支援をしていきたい。生きるための支援には、相談する人・場所があること、住む場所があること、働く場所があること、この3つが私自身大きなテーマと考えています。


私が考えている問題に対し、生きるための支援をどう取り組んでいくのか?
1、社会における病気に対する理解と、それに対する周りの反応の問題。
2、潜在的に精神疾患がある人が支援に結びついていないという問題。
3、多様な専門の相談機関があるための情報の複雑化の問題。
4、福祉、医療、教育、NPO、公的機関など様々な機関の分野を越えた連携の問題。
5、生活に必要な住居、就労などの障害福祉サービスの資源不足の問題。


☆取り組み☆

①自殺者対策
 自殺に関する調査と事例検討、また精神疾患、心の病に関する講座や情報提供を中心に行ってい
きます。会報の発行、ウェブサイトによる情報発信も行います。
 これは1、2の改善に繋がればと思います。

②メンタルサポート相談事業
 相談事業は、精神、心理に関する問題、また状態に関する問題(ひきこもり、虐待、DV、アル中、
パワハラ、自殺など)の相談を行います。そして他機関と連携して解決できるよう支援していきま
す。相談支援は、訪問相談(アウトリーチ)も積極的に行っていきます。
 これは、2、3、4の改善に繋がればと思います。

③障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス運営事業
 地域に必要な障害福祉サービス事業の運営を行っていきます。現在考えているのは、就労継続支
援B型事業(作業所)、共同生活援助事業(グループホーム)です。これ以外でも、必要があるサー
ビスは行っていきたいと考えています。
 これは、5の改善に繋がればと思います。

④引きこもりサポート事業
 引きこもりに関する他団体と連携し、社会参加の場を与え、また引きこもり当事者をボランティアス
タッフとして受け入れます。社会へ出る前のステップ、訓練の場として利用して貰えるようにします。
また家族会の運営、各種イベントなども行います。これは、2、4の改善に繋がればと思います。

⑤市民との交流事業
 地域でのイベント行事(バザー、清掃等)や手づくり市等出店販売などを行います。
 これは、1の改善に繋がればと思います。

 これらのような取り組みを行っていきたいと考えています。
 ただ、上記の問題と取り組みは複雑に絡み合っており、この活動でこれがすべて改善すると言うことはできません。しかし、これらの活動を通して一体的に対応、改善していけることは多いと考えています。障害者の支援とセーフティネットの支援、それを福祉は一体的に行っているようで、実はそういう場所は地域にないと思います。そのためセーフティネットと障害者の橋渡し的な存在になることを目指して活動していきたいと想います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...