2011年10月15日土曜日

引きこもりについての調査。

引きこもり、「発達障害の出現率高い」…支援団体の調査で指摘

-引用リンクはこちら-
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=48395

  これは長期にわたり自宅などに閉じこもり、学校や仕事に行かない「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性を、支援団体のNPO法人「全国引きこもりKHJ親の会」が調査で指摘したニュース。
結果、回答した引きこもり経験者の約4分の1が、広汎性発達障害の傾向を示した。男女別では男性26・3%、女性15・8%。調査協力した徳島大大学院の境泉洋准教授(臨床心理学)は「広汎性発達障害の出現率は全人口の1%前後とされることから見て、極めて高い割合。専門的診断や支援の必要性が改めて明確になった」と語る。

 個人的な見解ですが、「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性という点は引っかかります。元々障害を持っているからこそ、様々な壁にぶつかり社会的に引きこもってしまっているという現状があると思うんです。引きこもってしまうのは二次障害の一つでもあると思います。この記事だと引きこもりの状態になると広汎性発達障害になるとも読めてしまうのは如何なものかと。
 それに、私自身も様々相談をしましたが、個々の悩みや疾病(統合失調症、うつ病、神経症、発達障害、不安症)は様々で、16項目のテストで結論付けるのはどうかな~と思ってしまいます。(どれだけ質問があったかは分かりませんが。)
しかし、この記事の母親のように息子の引きこもりに対処できず悩んできたが、障害となったことで自分の育児が悪かったと悔む人が減ることは良いのかな。その後の支援先も少ないが増えてきたし。発達障害に対する間違った知識が広がり、しつけの問題だとか家庭環境の問題だとか言われ、追い込まれて行く親たちがいることも多い現状もあるので。

 ただ、安易に障害と決めつけ、早期医療、早期支援と闇雲に支援機関へ繋げてしまうのは今後様々な弊害が出てくると思います。
そのため、安易に決め付けたりせず症状についてしっかり学び、信頼できる支援機関を見つけていくことが必要じゃないのかなと思います。そのためには、いろいろな機関に相談に行くことが必要だと思います。


 現在の状況に苦しむことは分かります。でも、安易に決め付けるのだけは避けてください。思いを受け止め正面から向き合うことが大切です。

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