2016年12月1日木曜日

「精神医学はエセ科学だ」



11月16日(水) 9:00~19:00 トリエステ視察研修にて。

①ガンビニ精神保健センター
②一般病院の中の精神科救急外来
③就労系のリハビリ労働組合
④ジェンダープロジェクト


「精神医学はエセ科学だ」

そもそも精神科学はあるのか?
ないものを作って、人を区別しているだけではないのか?

精神病院はどこでもそうだが隔離されてる。
そもそも隔離は本人のためではなく、管理する側のために行っている。
苦しんでいる状態で精神病院に来ても良くなる人はいないよ。より悪くなる。

精神病で苦しみ、さらに自由も奪われる。
それは良くないことなんだ。だから自由を取り戻そうとした。

患者さんを病気で判断するのではなく、その人の持つ特性や環境で考えること。
でも精神医学は分析的なもので、社会的な側面が全くないんだ。
患者さんが良くなるには、社会的な側面のサポートが必要なのにね。


人としてどう生きているか?
について常に向き合わなければ、患者に向き合っているとは言えない。

病気や症状だけで本人を見るのではなく、生活の主体者として本人を見なければいけない。


※これは私見ではなく、トリエステで言われていたことです。






 


イタリアでは、各州内にある地域の地域医療事業体(ASL)において精神保健サービスが配置されている。精神医療や予防、様々なケアサービス、リハビリテーションなども行っている。

地域にはガンビニ精神保健センターのような地域精神保健センターが配置されていて、総合病院内の精神科救急病棟、デイケア、リハビリテーション施設、グループホーム、労働組合などと連携している。


視察したガンビニ精神保健センターの機能としては、日本でいうクリニック、訪問診療、薬局、デイケア、地域活動支援センター、リハビリテーション、ホームヘルプサービス、ショートステイ、その他ソーシャルワークサービスといったところだと思う。あらゆる機能を持っている。

センターは月曜から金曜と日中に開いていて受診もできる。訪問活動を積極的に行っていて、各患者の重症度などニーズに応じて治療・介入方針が決められている。誰でも入れて、誰でも出ていける開けたコミュニティーのような感じだった。

他の機関として、総合病院の救急医療、労働組合のような就労の場、グループホーム、様々な市民団体と協力して患者さんの支援を行っていた。

チーム構成は多職種で、精神科医、看護師、心理士、福祉士、作業療法士、リハビリテーション技術者、教育職、事務職から構成されていると思う。ただメインは、精神科医、看護師で6割くらいを収めている。


精神科医療者も白衣を脱いで当事者と向き合い、医療モデルではなく、生活モデルで対応しているとのこと。
そして、精神科医も貧困問題、家探し、職探し等も一緒に行っているというから驚いた。
患者さんをちゃんと生活の主体者として見ているんだな~と感じた。
この部分は日本ではありえないでしょ!って思う。
まあ、そういう先生もいるかもしれないけど少ないんじゃないのかな。

では、総合病院内の精神科救急はどうだろうか?
家族からもそうだが、クライシスや警察対応が多い。これは日本と変わりないだろう。

で入院については?
症状や服薬等の検査に数日間かかり、その後退院して精神保健センターへと移すということ。
圧倒的に日本より早い。結果がどうこうは分からないけど、地域でサポートするという姿勢が伝わってくる。凄いね。

この研修で強く感じたのは、医療者が患者に、そして地域に降りているということ。
医療モデルではなく、生活モデルを中心に医療から福祉が行われているということ。
精神病院をなくしたが、精神保健の中心は精神科医療が中心であるということ。
自分が考えていた環境の改善こそが必要だということ。

様々なことを学ばせて頂きました。


精神病院をなくしたイタリア。
でもサポートの中心には精神科の医療チームが存在する。
日本でも患者さんの支援には、あらゆるところで精神科医療が責任を担保している。させられていると言う方ががいいのかな。
絶対的に必要な精神科の医療チームを中心に構成されて、連携している福祉サービスは素晴らしいなと思った。医療が生活モデルでやっているというのは前提だけどね。

いろいろな認識も変わった研修だった。


今回トリエステに来た目的である、保健福祉センターを中心とした他のサポートと連携した総合的なサービスの構築。バザーリアが作りはじめてから、現在も行われ進化してきたサービスは、日本における法律とサービスを組み合わせれば作ることは可能だと思う。
ほとんどのことが同じようにできる。制度的にはね。実現も可能だと思う。
でも難しい問題もある。それは医療側の医療モデルか生活モデルの違い。
これは、うちではどうしようもないからね…

いろいろ困難はあるけど、新たな形で自分なりに表現していきたいと思った。


長くなってしまいましたが、ここで終わりにします。
書ききれないことはまた次に。




最後に、トリエステ統一教会のきれいな写真で。


















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