2017年7月29日土曜日

設立から3年は本当に大変だった。


いや~早いことでもう5年。
何となく事業も軌道に乗ってきてるっぽいです。
経営状況は悪くないからね。
安定してはいるんだろうけど、まだまだ先は見えない。

だから常に不安に想いながら運営はしている。

ちなみにこのブログはデニーズで書いている。
最近、デーニーズでいろいろ考えたり、計画したり、一人で集中して仕事できる時間が増えた。
そんなことも出来るようになったのは良いことだ。
現場の体制がどんどん良くなってきている証拠でもある。


でも、ここまで来るには大変だったし、設立当初からの3年間はとても大変だった。

自分は以前も同じような事業をしていたし、知識も経験もあった。
お金はなかったけど、戦略があった。
それでいけると思っていたし、大丈夫だと自分に言い聞かせて、勇気をもって一歩を踏み出した。

でも、誰も賛同してくれなかった。

今では賛同してるって言ってくれるけど、身内も不安や葛藤もあったのだろう。
当時の自分は全然賛同してくれているように感じれなかった。

1人でボートに乗って大海に漕ぎ出す感じだ。



そこから一人きりの戦いが始まった。

仕事を辞めてから、新しい事業を始めてもスタッフや利用者を連れてこなかった。
そうしてはいけないと個人的に決めていたから。

なので、初年度にグループホームを作り、一から自分で募集した。
お金がないから借金で始め、自分はまだまだ無名で、バックボーンもないから、人集めには苦労した。
自分の担当している利用者を信頼できるかわからなところに預けられない。
あたりまえだ。
そのため、半年間は一つの部屋も埋まっていなかった。


先の見えないトンネルをひたすら走るけどゴールは見えない。
通帳の残高が減っていくことだけがゴールを示していた。


そのころ自分は、看護師の親と二人で運営している状況だった。

その後、1~2カ月で2名の入居が決まる。
それでも赤字には変わりない。

そして、3~4名と定員まで入居が決まる。
4名になるとトラブルが起こり、1名退去。
また入るが、退去となる。

これは障害者だからトラブルが起こるということだけではない。
みんな急に知らない人との共同生活が始まる。
障害がなくてもトラブルは起こるだろう。
それがコミュニケーションが苦手ならなおさらだ。

マンパワーが足りないということもあったかもしれない。

なので、4名定員中3名という状況が続いた。


その後、自分の担当していた実習生がうちで働くことになる。

実は、雇う原資なんてなかった。
自分の給料を下げることくらい。といっても、5万円くらいだったけど(笑)

そのため新たなホームを作ることにした。

これには他にも訳があって、人には相性というのが存在する。
相性が合わないと一緒に生活するのは難しい。
そのため、ホーム内での部屋移動もできるようにと作ったわけだ。
これは定員2名のホームを4ヶ所。

これまた原資がないので借金をして作った。

またまたトンネルを走り出すことが始まった。

勝算がなかったわけではない。
精神障害者の社会的入院はとても多く、地域にグループホームはほとんどなかったから。

でもまたすぐに埋まるわけでもなく、運転資金が減っていく状況が続いた。

数人づつ入ってくると、またトラブルが起こる。
その収拾と部屋移動などに手を焼いた。


その頃から太り始めて、気づいたら10㎏も体重が増えていた。
多大にストレスを抱えていたんだろう。


そんな時、一人の利用者が失踪した。
警察に連絡して、探し回ったけど見つからず。
途方に暮れていたが、神戸で見つかった。
その後、すぐに迎えに行った。

精神的な悩みや障害をもつ方は、自分を傷つけてしまう人が多い。
未来に絶望したのだろう。
見つかったときには、死のうと考えていたと話した。

その後も、もう一回いなくなった。
今度は横浜で見つかったけど、病院と相談してホームを退去することになった。


この時、自分も正直どうでもよくなっていた。

もうどうでもいい。全部なくなっちゃえと考えていた。
死にたいとも思っていた。


その時に救ってくれたのはパートさんを含めたスタッフのおかげだと思う。

絶望的に考えていた自分を献身的にサポートしてくれて、ホームの中を和やかにアットホームにつくってくれていた。

おかげでどれだけ助かったろうか?

とても感謝している。

これらのことが落ち着いて、ホームも安定して運営できるようになったのは、設立して2年が過ぎた頃だった。


その後は、通所の就労支援おんらが村を設立。
この時も借金して建てたと思う。

また新たなことが始まる。

利用者さんの仕事探しや工賃を上げるための試み、就職探しなど。
スタッフの募集も思うようにいかなかったけど、徐々にスタッフが入ることで、支援が充実してくる。
すると、トラブルもどんどん減ってきた。利用者さんの家庭内でのトラブルはあるけどね。

そんなこんなで、バタバタしながらとっちらかりの3年が終了した。

このころからやっと、赤字運営を脱出して、経営も安定してきた。

その後もいろいろあるんだけどね。
この3年間の比じゃない。
今はとても安定していると思う。


ん~、今振り返っても映像を見ているかのように思い出す。
大分端折って書いてるけど、長くなりすぎるのでとりあえず終了しよう。


本当に人に助けられてここまで運営してこれたと思う。


これからも先の見えないトンネルは続いていく。


でも絶望的な時期を乗り越えてきたからね。
自分はあの頃に一度死んだと思っている。
でもその頃を乗り越えた自分は、もう負けないとも思っている。

どういうことがあっても。

まだまだ走り続けないといけないからね。

いろんな失敗が、今ではもう笑い話だ。


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2017年7月22日土曜日

5周年記念イベントを終えて。


無事に5周年記念イベントを終えました。

バタバタして、今までお礼できずにすいません。

来ていただいた皆様、サポートしてくれた皆様、そして作ってくれたスタッフ、本当にありがとうございました。

皆さまのおかげで無事に終えることができました。
ありがとうございます。

法人設立日は、2012年4月。障害福祉サービス事業の指定日が2012年の7月。
なので事業開始して、ちょうど5年を迎えてイベントができたのは良かった。
法人としても自分としても、スタッフにとっても大きな区切りになりました。


「そういえば、そろそろ5周年か~。なんかイベントしたいね!」

という自分のわがままから始まった企画。

そもそも前からやりたいな~とは考えてはいたけど、自分はその場の考えで動いてしまうから、実際にやってしまった。自分でも驚きだ(笑)
スタッフにとってはそれ以上と思うけどね。
多動なので、いつもこんな感じで始めてしまいます。


準備期間が3カ月くらい。
イベントは前に1回やっただけだし、そもそもイベント慣れしていない。
そんな中、スタッフは支援という通常業務に追われながらも、必死に準備を頑張ってくれました。
いつも多動な自分のわがままにつき合わせちゃってごめんね。
付いてきてくれて、ここまで仕上げてくれてありがとう。


今回のイベント、特に講演会はもっと人を呼びたかった。
でも思っているほどではなかった。
人を呼ぶのは難しいね。福祉の人たちも研修慣れしているから。もっと手の込んだ仕掛けが必要なんだろうな。
それに、必要なニーズにどれだけ届けられたろうか?
このマッチングも上手くいっていなかったように思う。

それ以外にも準備期間が短かったことや、スタッフの力量等もあるとは思うけど、大部分は自分の責任だろう。
まだまだ、影響力がないってこと。ここは大きく改善していかないといけない。
もっと頑張んないとな。

スタッフのためにも、もうちょっと結果出したかったな~と反省してます。


でも、今回のイベントで良かったのは、スタッフの成長。
自分はほとんど関わっていなかったからね。
登壇者と演者の方々との連絡くらいだ。
忙しい中、ここまで仕上げてくれたことが嬉しくてしょうがない。

任せられた方は、自分で考えて行動して、失敗して、また次の行動を考える。

そんなの当たり前のことでしょ!って感じる人もいると思うけど、案外できない人が多い。
やり方とか道を提供してもらえると思っている。

そうじゃなくて、「自分で考えて行動する」という最もシンプルなことが、人を大きく成長させる。

しっかりシンプルに行動してくれたね。
本当に忙しい中、頑張ってくれた。
みんな本当にありがとう。
これからもよろしくです。(多動は変われませんが...。)


そして最後ですが、忙しいのに駆けつけて頂いた藤田孝典様、武楽座の皆様、そしてGOMESS様にも感謝しています。


ありがとうございました。

これからもSMSC一同よろしくです!

以下、イベントの写真です。







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地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...