2011年12月31日土曜日

携帯電話を購入。

 この活動を始めるにあたって、団体用の携帯電話が必要と考えていたので、昨日2台めを契約してきました。普段使いはソフトバンクですが、電波を考えてauです。初期費用を抑えるため、あまり機能のない古いタイプで0円。月の料金も低めに設定しました。まだ事務所を持っていない状態を考えると必須のアイテム。これで今後の活動に一安心です。




 今後の活動は、電話やメールでの連絡が多くなると思うので重宝しますね。訪問相談や電話・メール相談など、こちらで受け付けていきたいと思います。
相談の連絡は、 smsc-nemoto@ezweb.ne.jp です。よろしくお願いいたします。

  詳しい団体の活動についてはこちらを見てください。 ⇒ こちら

2011年12月22日木曜日

ソーシャルメディアを活用した自殺支援。

2011年12月13日、Facebookは「自殺防止の取組み」についてアメリカのNPO団体「National Suicide Prevention Lifeline(NSPL)」と提携。

  その記事は ⇒ InfoComニューズレター

 Facebook上で自殺をほのめかす内容の書き込みを見つけた場合、National Suicide Prevention Lifelineの電話番号(年中無休24時間、通話無料)の掲載と、カウンセラーとのプライベートチャットが行える機能を提供するとのことです。


 ネット環境がかなり普及した現在、このようなソーシャルメディアを使って早期発見、サポートしていく仕組みは素晴らしいですね。今後どのように活用されて広まっていくかは気になるところです。ネット環境の充実化とともに、人間関係は逆に希薄化しているように感じる現代で、環境をうまく利用した方法と個人的には感じています。どう運用されていくのかな~。

 ただこのような先進的な取り組みもさることながら、やはり個人的には対面的(向かい合った)コミュニケーションを大事にサポートしていきたいと考えています。もちろん良い面は吸収しつつね。

2011年12月11日日曜日

NPOの設立相談。

先週の金曜日(12月9日)に、茨城県生活環境部生活文化課県民運動推進室へNPOの設立相談に行ってきました。前もって電話しアポをとり、設立申請書類を持って相談させて頂きました。

 茨城県生活環境部生活文化課県民運動推進室のHPは こちらから。

 担当の方は、書類を隅から隅まで良く確認してくれて、訂正・改善する箇所をいくつか指摘してくれました。私は、いろいろなNPOの本やホームページで調べて自力で作成しましたが、県によって書類の中身や手続きの手順が少し違うようみたいです。法律に変わりはないですが、条例などがあるみたいで。そのため、訂正された箇所を直して再度行くことになってしまいました。完璧だと思っていたのですが…。そう簡単にはいきませんね。
 ただ、大枠の書類はほんとんど訂正なし。初めてにしては良くできていたとのことで、めげずに作っていこうかな~と思います。

 それと今後の設立までの相談をして、4月1日から始めたいとの思いを伝えると、1月10日までに申請書類を完璧にして申請してくれれば間に合うだろうとのことでした。NPOの設立申請から、届出までに最低でも5カ月くらいかかると踏んでましたが、茨城県は早いようです。それは、設立申請の際に担当者と綿密に打ち合わせて書類を作成するので、公告から認証の手続きがスムーズとのことでした。


(設立までの流れ)

 上記は、内閣府のNPOホームページより。 HPは、こちらから。

 茨城県は全国的にもNPOの団体は少ない。だからこそ、設立に時間をさける面はあると思うが、有り難いことです。

 急いで作成して、再度申請手続きに行ってきます。目指すは4月1日から。頑張ってやっていこう。

2011年12月4日日曜日

生活保護と自殺について。

生活保護受給者と自殺者の関連性について、平成23年7月12日に行われた第4回社会保障審議会生活保護基準部会の資料から考えてみたい。

生活保護受給者の自殺者数について - 厚生労働省社会・援護局保護課


 この資料を見ると、全国の自殺率より生活保護を受給している方々の自殺率は倍以上になっています。自殺の大きな要因と考えられている精神疾患(うつ病 統合失調症 依存症)を有する者の割合が全国平均よりも高いこと事があげられる。

 実際、精神的な病を患っている人々は、入院や通院医療で多大な医療費もかかるし、それが長期に渡ることは多い。そうなると、安定して働けなくなったり、失業してしまう人も多いのが現実である。初めは貯金を切り崩していても、経済的に困窮していくのは見に見えている。そのため、障害年金を申請して、それでも生活が厳しければ生活保護を申請するという流れは多々見てきました。
 そして、精神疾患と自殺というのは深く関わっている(精神疾患のある人の自殺率は65・3%)ので、この結果も精神疾患という問題を考えていく上で重要な資料と思います。

 また自殺者数で言うと高齢者の方が多いが、自殺率になると働き盛りの世代(20歳~49歳)が多い。これは、若い年代の方が仕事という生きがいであったり、やりがいであったりなどのニーズが損なわれ、結婚や子供、さらには老後などのライフプランが立てられずに失望してしまう方も多いからではないでしょうか?
(統合失調症が思春期~30歳までに多い傾向にあるというのも考えられます。)

 これらの統計をみると、生活保護と自殺という問題を改善していくためにも、やはり精神疾患のある方々へのケア、支援が重要になってくると考えられます。そのためには、病気が長期化しないようにすることが重要だと思います。治らない、または障害があるとしても働けるように支援していくこと、個々の生活を構築、維持していけるような支援が必要なのではないかと思いました。


2011年11月26日土曜日

総会の開催。

本日は、NPO法人の設立総会を行いました。

 たくさんの賛同、協力を得て総会を開催しましたが、出席は半数近くとなってしまいました。もちろん、皆様ご自身の仕事をもっており忙しいので仕方ありません。しかし、それでもお忙しい中集まって頂いた方々に深く御礼申し上げます。また、何の実績もない若造に協力して頂きありがとうございます。

 今回の総会にて、設立の想い、今後の活動、法人の役員、定款や収支について話させて頂きました。大学の教授による文章の添削に問題はあったものの、内容については賛同を得ることが出来ました。

 後は、今回の決定した書類を再度作成見直しし、所轄庁(県)へ提出したいと思います。1度で済むとは思っていないので何度か足を運ぶかもしれません。ただ今後は県との調整と、認証の公告など待たなければいけませんが、その間に活動の中身を運営していけるように頑張っていきたいと思います。

2011年11月23日水曜日

設立総会


 やっと、ここまで来たって感じです。まだまだ至らぬ点はあると思いますが、それはこれからの話し合いで決めていきたい。


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 当団体は、地域における精神保健福祉分野に貢献すること、またそれらの問題が受け入れられる地域社会の実現を目指す組織SMSC」の設立に向けて準備を進めてまいりました。おかげさまで多くの方々のご理解とご賛同を得ることができました。これも偏に、皆様方の暖かいご支援の賜物と深く感謝申し上げます。つきましては、下記の通りSMSC設立総会を執り行います。

日時:平成231126日(土)11:0015:0013:00に終了予定)
会場:江戸崎中央公民館 和室( 2
   (茨城県稲敷市江戸崎21482 TEL 0298924110

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 初めてのことなので緊張してますが、無事成功するといいな~(ó﹏ò。)


2011年11月19日土曜日

団体紹介。

【団体名】
SMSC (ソーシャル・メンタル・サポート・コミュニティ) 

【活動内容】
神疾患、心の病に関する調査、情報収集及び提供。
訪問・電話・メール相談。
(精神疾患、心の病、引きこもりの方々、またはご家族の方を対象としています。)
 ※ひきこもり、いじめ、虐待、DV、アルコール中毒、パワーハラスメント、自殺などの状態に関する心
  の悩みの相談も行っております。

【活動日】
情報提供はブログにて。http://smsc-org.blogspot.com/ 不定期です。
-相談日-
訪問・電話相談-毎週土曜日(10:00~17:00)
予約は、smsc-nemoto@ezweb.ne.jp(携帯メール) に連絡をお願いします。
お名前(ニックネーム)と相談内容・相談方法・相談日時の希望を詳しく教えてください。
メールでの相談も受け付けています。それも、上記のアドレスにお願いします。


【活動場所】
訪問相談-稲敷市、美浦村、阿見町、河内町、土浦市、牛久市、龍ヶ崎市、神崎町、潮来市、行         方市、香取市。
電話・メール相談-上記同様、もしくはそれ以外の範囲でも受け付けています。

【所在地、連絡先】
茨城県稲敷市

(連絡先)
smsc-nemoto@ezweb.ne.jp(携帯メール) 

  ※当団体は、共に活動してくれる会員を募集しています。手伝って頂ける方は、ご連絡     下さい。また、寄付のご協力もお願いたします。

2011年11月18日金曜日

うつ病と認知症。

厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」は16日、現行の「4疾病5事業」から「5疾病5事業」として新たに追加する精神疾患に関し、急増するうつ病と認知症に重点を置いた指針を作成する方針を示した。

精神疾患の医療計画、うつ病と認知症に重点- 厚労省検討会で方針 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35984.html#iryou (CB news)

  「住み慣れた身近な地域で、福祉や介護、就労支援など、さまざまなサービスとも協働しながら、必要な医療が受けられる体制」と、福祉との連携を強調をしてる点は、個人的には必要だと感じています。ただ、社会的入院を改善しようと国も様々な方策を進めているが、なかなか進まないのは制度や資源、人員、金銭面、病院の経営や地域性など様々な課題があると思います。他にもここに挙げられているように、家族の受け入れ問題や偏見や差別、教育問題など課題は山積みだと思うが、どのように進めていけるか?

(個人的には、さらなる精神病院の入院医療費の改善が必要ではないか、と考えています。)

ゆっくりでも利用者本位の道を踏み外さず、一歩一歩改善して行けるようになることを願いつつ、今後の活動の課題としていければと思います。

2011年11月13日日曜日

5疾病5事業。

 これはちょっと古い記事ですが、精神関係では大きな転機であるので載せます。


 これまでの4疾病5事業(4疾病【がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病】+5事業【救急、災害、へき地、周産期、小児】)に精神疾患が追加され、「5疾病5事業」となります。


  平成23年7月6日 社会保障審議会医療部会資料
  http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001hx9n.html

 精神疾患は、08年調査で患者数が323万人と、癌の152万人の2倍に達し、現行4疾病で最も多い糖尿病の237万人をも上回る。特に近年は、職場におけるうつ病、高齢化による認知症の増加など、国民に広く関わる疾患となっている。
 また、精神疾患による死亡は年間1・1万人で、さらに、年間3万人に上る自殺者の9割が、何らかの精神疾患を患っていた可能性もあり、緊急性も高い。


 これらのことから、社会を挙げて取り組むべき疾患の1つと認識されたようです。増えている患者数、減らない患者数、これからも増えることを考えると力を入れていくべき分野と思います。このように意識されていくのは良い変化だと個人的には感じます。

2011年11月10日木曜日

精神薬と自殺。

厚労省の報道発表です。向精神薬の処方実態に関する報告及び今後の対応について

(引用リンク)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001tjq1.html


最近TVなどで精神医療関係の薬害問題が放映されるようになってきました。この報告を受けて、少しは薬害の問題で改善が図られるといいのだが...。また、この薬以外にもまだまだ過剰服薬、社会的入院など様々問題点はあると思いますが、少しでも業界が改善されていくことを願っています。

ただ、これらの問題は医療以外の様々な面での課題もたくさんあると思うので、1つ1つ解決していけるように、自分自身もできることをやって行きたいと思います。

2011年11月4日金曜日

団体の結成。

本日、市内のボランティアセンターに団体登録してきました。

一度電話連絡していましたが、突然の訪問。にもかかわらず、丁寧な対応で助かりました。ありがとうございます。急な訪問でしたが、団体登録と団体の活動内容、活動説明をさせて頂きました。同市内では若い人の活動が少なく、また男性の方が少ないとのことで、頑張って欲しいと話して下さりました。

これから頑張りますよ。若さで。NPOの少ない茨城。その中でボランティア活動の少ない同市。その中で若い力を集め活動の中身へ集約させていきたい。やることは多いがそれがまた楽しいところだね。


これから、皆さんの力になれるよう少しでも精進して運営していきたいと思います。楽しみながら、少しでも多くの人を助けられるよう頑張って行きたいな。応援よろしくお願いします。

2011年11月1日火曜日

とりあえずの起案。

 設立総会用の書類がやっとできた。特に収支関係の書類が戸惑ったかな。ただ、この部分の書類が、事業を安定して運営していくには1番重要。ここは、さらに見直して手直ししていく必要があるな。

 後は総会の日時をどうするか?みんなが来れる日にしないといけないし、日程調整は難しい。みんな仕事しいてるから忙しいし。とりあえず、総会の予定と内容、お知らせを作っていかないと。

 それが終えてから認可の書類の提出。まだまだ、やることが沢山だ。

2011年10月23日日曜日

家族会とSST。

 本日は、地元の方にある精神障害者家族会の講習会に参加しました。内容は、SSTと懇親会。

 この家族会の活動には一度参加したことがあるため、顔を覚えてくださっている方もいて、このような活動に参加することで今後も良い関係性が築ければな~と改めて感じました。

 まずは講習会で、東京から講師が来てSSTを行いました。


SST とは、social skills training の略であり、生活技能訓練とか、社会生活技能訓練と訳されて
います。自分の考えや気持ち、相手に対するお願いなどを上手に伝えられるように、また生活で
悩んだり困難を感じていることを、実際に演じながら練習していくことを言います。
「挨拶ができない」「電話の受け答えが出来ない」「相手の気持ちが分からない」「自分の気持ちをうまく伝えられない」などの日中生活での些細な問題に、 どういう対処をしていくのか、共に考えて練習し身につけていくこと方法のことです。

 講習では、実際に家族として当事者の方にどのような対応をしているのか?というのを、現実の細かな事例を基にロールプレイ(場面を演じて練習する。)をしました。私も家族の立場で参加しましたが、会話というのは難しいもので相手を気遣ったり、ちゃんと聞いたり、肯定したりという対応をしていないな~と感じました。意識しても難しいし、家族だったらなあなあになってしまう場面も多いように思います。

 支援者としての立ち位置で当事者や家族と相談していると、家族間の関係性が悪く感じたり、対応の拙さを感じたりすることはしばしばあります。もちろん親の対応が悪い(虐待、ネグレクト)などもありますが、必死に助けようと頑張っている家族も多いのではないか、とこのような機会では知ることが出来ました。

 家族支援を考える上で、関係性が良くない家族は支援として引き離しがち。しかし、本人は本当に離れたいのか?依存?甘え?、家族は本当に愛していないのか?虐待?それとも伝え方が良くないのか?様々な視点から考える必要があります。

 家族会に参加することで、安易に引き離しがちな関係をどう修復していくのか?家族支援の在り方について、また考えさせられました。

2011年10月16日日曜日

障害福祉計画に関するニュース。

精神科病院からの退院目標、障害福祉計画に- 厚労省方針

-引用リンクはこちら-
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35741.html


今回の会合により精神科病院からの退院者数に関して明確な目標値を盛り込むとする方針が示されました。

精神病が5大疾病に入ったこともあるし、今後はさらに変化していきそうな兆しです。これまでの医療中心の体制から、より保健福祉分野(地域移行へ)に比重が置かれてくるのではないでしょうか。

ただ、この計画では入院1年未満の患者の平均退院率と5年以上入院した65歳以上の高齢者の退院者数の2つに目標値が出るとのことで、ここに含まれない患者はどうなるの?って感じはあります。言い足りないことは多々ありますが。。。

今後の計画とその運用に注視していきたいと思います。それに、自分自身が福祉関係者としてどのようにこの分野に貢献できるか、これからも模索しながら活動していきたいと思います。

2011年10月15日土曜日

引きこもりについての調査。

引きこもり、「発達障害の出現率高い」…支援団体の調査で指摘

-引用リンクはこちら-
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=48395

  これは長期にわたり自宅などに閉じこもり、学校や仕事に行かない「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性を、支援団体のNPO法人「全国引きこもりKHJ親の会」が調査で指摘したニュース。
結果、回答した引きこもり経験者の約4分の1が、広汎性発達障害の傾向を示した。男女別では男性26・3%、女性15・8%。調査協力した徳島大大学院の境泉洋准教授(臨床心理学)は「広汎性発達障害の出現率は全人口の1%前後とされることから見て、極めて高い割合。専門的診断や支援の必要性が改めて明確になった」と語る。

 個人的な見解ですが、「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性という点は引っかかります。元々障害を持っているからこそ、様々な壁にぶつかり社会的に引きこもってしまっているという現状があると思うんです。引きこもってしまうのは二次障害の一つでもあると思います。この記事だと引きこもりの状態になると広汎性発達障害になるとも読めてしまうのは如何なものかと。
 それに、私自身も様々相談をしましたが、個々の悩みや疾病(統合失調症、うつ病、神経症、発達障害、不安症)は様々で、16項目のテストで結論付けるのはどうかな~と思ってしまいます。(どれだけ質問があったかは分かりませんが。)
しかし、この記事の母親のように息子の引きこもりに対処できず悩んできたが、障害となったことで自分の育児が悪かったと悔む人が減ることは良いのかな。その後の支援先も少ないが増えてきたし。発達障害に対する間違った知識が広がり、しつけの問題だとか家庭環境の問題だとか言われ、追い込まれて行く親たちがいることも多い現状もあるので。

 ただ、安易に障害と決めつけ、早期医療、早期支援と闇雲に支援機関へ繋げてしまうのは今後様々な弊害が出てくると思います。
そのため、安易に決め付けたりせず症状についてしっかり学び、信頼できる支援機関を見つけていくことが必要じゃないのかなと思います。そのためには、いろいろな機関に相談に行くことが必要だと思います。


 現在の状況に苦しむことは分かります。でも、安易に決め付けるのだけは避けてください。思いを受け止め正面から向き合うことが大切です。

2011年10月4日火曜日

他者の想いと私の想い。

NPOの設立準備にのため、9月27日に再度コモンズに行ってきました。
 自分の考えている事業内容、方針についていろいろ意見を伺えました。自分自身は、「完璧!」って思っていても、他者から見るといくつかの問題点が浮かび上がり、「そうだよな~。」って思いもありました。考え、想いが自分本位だな~と感じたり。しかし、その問題点についてさらに考える機会が得られたというのは一番の収穫でした。

 話の中で重要な問題点として挙げられたのは、障害者福祉とセーフティーネットの両立。実際、一緒に行っている法人は少ないと思います。障害者福祉に力を入れている団体に、それに含まれない引きこもりやいじめ、自殺問題などの当事者が利用するのか?サービスを両立できるのかということ。
 これは、確かに障害とボーダーの壁が高い以上難しい問題だと考えています。しかしこれらのセーフティー関連と精神の問題は深く関わっている以上、何とか両面をケアできる仕組みを作っていけないか?というのが当法人の理念であり、目標です。

 難しい試みであるで以上、今後も模索し続けるしかないって感じです。全部はできないと思うから、どの部分(サービス)を担い、限りある資源をどう利用していくか?ここが課題と考えています。

 そして、今回もいろいろな方を紹介して頂きました。その方たちと会って話して思いを深めていきたいと思います。いろいろ尽力なさっていただき感謝です。


                   ありがとうございます。

2011年9月22日木曜日

法人設立の計画②


 法人において最も重要な定款の原案が出来ました。後は、設立総会などで協力者からの意見も参考により良いものを作成できればと考えています。まだ事業計画書・収支計画書の原案が残っていますが、じっくり考えていきたいと思います。


~価値ある事業は、ささやかで人知れぬ出発、地道な労苦、少しずつ向上しようとする努力 といった風土のうちで、真に発展し、開花する。~ ナイチンゲール


 この言葉のように、地味であっても着実に地域の理解を得て、助けが必要な人の課題に共に取り組み、一人でも多くの方の力になれるよう、常に模索し続ける法人を目指していきたいと思います。

2011年9月10日土曜日

障害者の働く場パワーアップフォーラム。

昨日は、ヤマト福祉財団主催の2011年度障害者の働く場パワーアップフォーラム東京会場に参加してきました。
 プログラムは、こちらの チラシ(pdf) を見てもらえれば分かると思います。

 このフォーラムは、障害者の雇用、特に作業所などでの給料(工賃)の低さを職員の意識を変えることで、何とか改善できないか?改善していこうとこうというものでした。
 今年は「仕事のしくみや組織を変えると考え方や行動が変わる。」とのスローガンを掲げ、実際に高い給料を払えている施設、事業所の施設長による講演がありました。

 東京会場では、3施設の講演があり、どれも参考になる話でしたが、個人的には社会福祉法人まいづる福祉会 ワークショップほのぼの屋の西澤さんの話が良かったですね。話が上手い。難しい言葉を使わない丁寧な説明や、時にはオチを入れ笑いを取ったり、障害者をほんと対等に見てるように感じる内容でした。本人も言っていましたが。聞いてて愛情が伝わってきて、良い店なんだろうな~と。(ちなみに、他は愛情がないってことではないですよ。特にってことだけです。)

 この3つの施設は、平均工賃月額4~8万、上は15万も貰っている人もいます。15万貰えば一般の人とも変わりなくなる。ちなみに、茨城県の平成22年度月額工賃実績は、10,092円。この違いを見れば、どれくらいすごいのか分かると思います。
 どの施設も施設の強みを生かしたり、ビジネスをしっかり研究し儲ける努力を行っているという印象でした。福祉施設が儲けると言うと何か嫌な印象になりますが、良い品物を販売する、良いサービスを提供するなどにより利益を上げ、障害者の給料を高く払えるようにすることはとても重要な事と思います。。

 福祉関係者は、ビジネスに疎い人が多いかもしれません。しかしこれからは、福祉も一般の市場で良い商品を販売する、良いサービスを提供し利益を出す、儲けていく必要があると感じました。(これは、就労継続A・B型事業所についてです。)


 今回参加してみて福祉社会に新たな風が来ていること、自分はどうしてけばいいのかなど自分なりに考える機会が得られました。良い意味で楽しくなってくるな、いろいろ。やりたい事業にも当てはまるので今後しっかり考えていこうと思います。

2011年9月7日水曜日

NPO支援団体への訪問。

今日は、水戸市にあるNPO法人COMMONSに行ってきました。 このCOMMONSは、茨城でNPOを作りたいという人を増やし、立ち上がったNPOを応援し、さらに「直接活動はできないが、NPOに協力したい」という市民や企業と、NPOを結びつける活動をしています。

詳しくはをホームページ見てください。  ⇒  NPO法人COMMONS

 実は他に用事があり水戸に行っていました。しかし以前からCOMMONSに一度行ってみたいと思っていて、時間があるこの機会に行ってみようと思い、急遽伺いました。そこでNPOについての情報収集、今後の立ち上げについて検討できればと。
 アポなしで伺ったにもかかわらず、とても丁寧な対応で話してくださいました。今回話して頂いたのは理事兼事務局長の方で、こちらの事業内容を親身に聞いてくれ、今後の活動の似た分野で、実績ある団体の理事を紹介してくれる事になりました。しかもすぐに日程の調整をしてくれ、27日(火)に会うことになりました。いや~、早いね行動が。。。真似しなくちゃな。

 行って良かったです。良い話、良い出会いに感謝!これからもたくさんの出会いがあるかと思うと、楽しみです。


2011年8月30日火曜日

法人設立の計画①

 最近、活動自体はスピードダウンしていますが、一応これからの計画と法人の設立申請書類を検討しつつ作成しています。

 今後の活動についてはブログに書いた通りの事を行って行く予定です。
 しかし実際活動を展開していくには、都道府県の認可(当法人の場合)が必要であり、そのためには様々な申請書類の提出が必要です。書類が多すぎて何から手をつけようか迷うところですが、とりあえず設立趣旨書・定款・事業計画書・収支計画書の原案を作成し、設立総会を開催したいと考えています。

 まず設立趣旨書の原案は作成できました。後は、内容が決定できればブログに書いていきたいと思います。そして、今やってるのが定款の作成。定款は、法人の最も重要な規則を定めたものなので慎重に作成する必要があります。そのため時間がかかりそうです。

 法人の設立に焦ってるわけではないですが、なるべく早急に上記の書類を作成し、設立総会を開催していきたいと考えています。市の関係者やお願いしている方にも、本当にやるのか不安に思わせてしまうと思いますので。
 最初の計画、目標は設立総会。有意義な総会が出来るようきちんと計画していきたいと思います。


2011年8月16日火曜日

特定非営利活動法人という選択。

そもそもNPO法人(特定非営利活動法人)とはどんなものなのか?

特定非営利活動法人とは、特定非営利活動促進法に基づいて特定非営利活動を行うことを主たる目的とした法人です。Non-profit Organizationの略で「非営利団体」のことを言います。

特定非営利活動促進法第2条第1項で定められた17分野に活動範囲が制限されるほか、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することが求められており、また会員の資格制限や情報公開など、公益性重視の観点から規制も設けられています。


何故、NPO法人(特定非営利活動法人)で始めるのか?

この活動は、地域のたくさんの方々の協力があってできることで、自分一人で解決できる問題ではないと思っています。市役所や社会福祉協議会、多様な福祉サービス、学校や消防や警察、NPO団体や市民団体、家族会や民生委員、地域住民の皆様などなど多様な人との繋がりがなければ改善していけない問題です。そのため、この活動の必要性を地域に知って頂くことで、たくさんの方々の力を得ながら活動を発展させていきたいと思うので、NPOで始めようと考えています。
特に、福祉やこの分野に関係のない人をどれだけ巻き込んでいけるか、それが活動をより有意義な活動へと発展させてくれると思っています。

2011年8月9日火曜日

今後の取り組みと活動内容について。

自殺者対策の支援として、今後どのような活動をしていくのか?
自殺してしまう現実を改善しようと考えれば、そこに至る前の支援、生きるための支援をしていくことが重要だと考えています。

 生きるための支援というのは、そのままの意味です。
 死のうという想いに至る前の様々な生活的な問題、ストレス問題などを改善・軽減させて、頑張って生きていこうという個々人の想いを強化していくこと。そういう支援をしていきたい。生きるための支援には、相談する人・場所があること、住む場所があること、働く場所があること、この3つが私自身大きなテーマと考えています。


私が考えている問題に対し、生きるための支援をどう取り組んでいくのか?
1、社会における病気に対する理解と、それに対する周りの反応の問題。
2、潜在的に精神疾患がある人が支援に結びついていないという問題。
3、多様な専門の相談機関があるための情報の複雑化の問題。
4、福祉、医療、教育、NPO、公的機関など様々な機関の分野を越えた連携の問題。
5、生活に必要な住居、就労などの障害福祉サービスの資源不足の問題。


☆取り組み☆

①自殺者対策
 自殺に関する調査と事例検討、また精神疾患、心の病に関する講座や情報提供を中心に行ってい
きます。会報の発行、ウェブサイトによる情報発信も行います。
 これは1、2の改善に繋がればと思います。

②メンタルサポート相談事業
 相談事業は、精神、心理に関する問題、また状態に関する問題(ひきこもり、虐待、DV、アル中、
パワハラ、自殺など)の相談を行います。そして他機関と連携して解決できるよう支援していきま
す。相談支援は、訪問相談(アウトリーチ)も積極的に行っていきます。
 これは、2、3、4の改善に繋がればと思います。

③障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス運営事業
 地域に必要な障害福祉サービス事業の運営を行っていきます。現在考えているのは、就労継続支
援B型事業(作業所)、共同生活援助事業(グループホーム)です。これ以外でも、必要があるサー
ビスは行っていきたいと考えています。
 これは、5の改善に繋がればと思います。

④引きこもりサポート事業
 引きこもりに関する他団体と連携し、社会参加の場を与え、また引きこもり当事者をボランティアス
タッフとして受け入れます。社会へ出る前のステップ、訓練の場として利用して貰えるようにします。
また家族会の運営、各種イベントなども行います。これは、2、4の改善に繋がればと思います。

⑤市民との交流事業
 地域でのイベント行事(バザー、清掃等)や手づくり市等出店販売などを行います。
 これは、1の改善に繋がればと思います。

 これらのような取り組みを行っていきたいと考えています。
 ただ、上記の問題と取り組みは複雑に絡み合っており、この活動でこれがすべて改善すると言うことはできません。しかし、これらの活動を通して一体的に対応、改善していけることは多いと考えています。障害者の支援とセーフティネットの支援、それを福祉は一体的に行っているようで、実はそういう場所は地域にないと思います。そのためセーフティネットと障害者の橋渡し的な存在になることを目指して活動していきたいと想います。

2011年8月7日日曜日

精神障害者家族会の役員会に参加。

 今日は、地元(他市ですが)にある精神障害者家族会の役員会に参加してきました。

 先週に、地元の家族会と連携したく連絡したところ、6日(土)に役員会があるので事業の説明をしてほしいと言われたので行ってきました。そこで、現在行っている就労継続支援B型とグループホームの事業を説明させて頂きました。皆さんとても興味を示して下さり、たくさんの質問もしてくれて、無事に終えることが出来ました。

 こちらとしても地域の当事者のニーズを知るためにいろいろして質問をしました。その中で家族会としては地域活動支援センターが出来ることを望んでいるとのことでした。法人として「やって頂けませんか?」との話も聞けました。確かに、ここには地域活動支援センターはないのでニーズは高いと思いますが、法人としての意見を聞かねばならないため、「相談して検討します。」とだけ伝えました。
 その他にも、家族会の会員が60名いて、サービスにつながっている方はその2/3くらい。また、家族会にも参加していなく苦しんでいる方も多いとの話が聞けました。その中には、働きたくても働けない、就労支援のサービスの前段階のサービスを望んでいる方が多いとの話がありました。それゆえ地域活動支援センターが出来ることを親は望んでいるのだと思います。

 これらの話は、私もこれまで様々な相談をしてきて、地域には引きこもっている方が多くサービスに繋がっていない人も多いだろうと思っていました。実際、当事者の方々からもこの様な意見が聞けて、やっぱりそうなんだと確信に至りました。今後はその様な方々を少しでも支援すべく考えていけたらと思っています。しかしその活動は、自立支援法内では難しいと思うので、枠外での活動でどう運営していくかが肝になるかと思います。(引きこもりの方の支援には訪問相談が必要と思っていますが、それを積極的に行うには自立支援法下では難しいなと感じているため。)

2011年8月6日土曜日

家族構成と自殺。

家族構成と自殺との関連について。

-厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果- に記載されていました。

 自殺に関するリスク要因の1つとして社会的な背景があり、その中でも家族の構成が本人の自殺のリスク上昇とどのように関連しているのかという研究です。

 男性は、妻と同居していない男性は自殺のリスクが上昇しています。
女性は、同居者が親だけの場合に自殺リスクが上昇しています。

 この研究では、男性においては妻と同居していない人、女性において親とのみ同居している人は夫婦ふたりで暮らしている人に比べて自殺リスクが上昇していた。このように男女で自殺リスクに関連する家族構成が異なっていました。その理由ははっきりとはわかりませんが、生活能力や親の介護負担の男女差などが影響しているのではないかとのことです。

  研究成果の詳細については、  ⇒  独立行政法人国立がん研究センター


 この結果をみると、男性は女性に依存している傾向が見られ、女性は経済的な要因が大きく影響を与えていると考えられます。ただ、この結果だけを一概に言えませんが。
しかし、支援者として何らかの精神的な問題のある方を相談する際に、この統計資料を知っているかいないかでは大きく違いが出ると思います。相談支援を行っていく際には、家族という環境の中で、その状態だからこそどのようなストレスを受けやすいのかを考え、リスクを予防するよう支援していくことが大切だと考えます。今後、個々の問題をアセスメントしていく時に活用できる情報と思うので、意識して取り入れ、支援に生かしていきたいと思います。

2011年8月3日水曜日

どうなれば良いのか考えてみる。

 前回、私なりに精神関係の問題点について書きましたが、それが実際どうなっていけば良いのかを考え、「現状として、こうなるべきでは?」と感じる点について書いていきます。

1、社会における病気に対する理解と、それに対する周りの反応の問題。
 精神に関する病気に対する理解は、勉強会や講演会などのイベントを行い情報を発信していくことが必要です。病気を知る、存在を知る、対応を知ることで知識としての理解が得られると思います。
 またその他に、当事者の方々と関わる場が必要だと考えています。それは、地域社会の中で普通に皆さんが関わっているように。ゴミ出しに行って挨拶したり、地域のイベントに参加したり、働いたりなどなど。実際に関わることで、彼らが何に苦しみ悩んでいるのか、どのように接すれば良いか、知識として得るよりより深い病気に対する認識が得られると思います。
 地域での関わる場は、当事者全員と関わるということでなく、主治医が地域社会で生活できると認めた人、受け皿がないため社会的入院となっている人などで、その様な方々の地域社会での生活を支援していくことで関わる場も増え、状況を現状より改善できるのではないかと考えています。

2、潜在的に精神疾患がある人が支援に結びついていないという問題。
 この問題を解決するには、①相談機関の情報を広く知ってもらうようにすること、②地域と連携して積極的な介入(アウトリーチ)をしていく事が必要だと考えます。
 ①について
 パンフレットを配布したり、講演などのイベントをやったりなど地道な活動を続けていく必要があると思うが、今後はインターネットを使って情報を発信していくことも必要だと考えます。福祉関係の事業を検索してもなかなか出てこない所も多いし、ホームページをもっていない所もまだまだ多いです。様々な媒体を利用した普及活動を行っていく必要があると思います。
 ②について
 支援に結びついていない方を支援に結び付けるためには、訪問相談という支援方法は必要だと考えます。しかし、まだ実際に訪問相談を行っている所が少ないのが現状です。そのため、訪問相談を行える機関を増やしていく必要があると思います。

3、多様な専門の相談機関があるための情報の複雑化の問題。
 この問題は、精神疾患、心の悩みだけではなく、さらにはひきこもり、虐待、DV、アル中、パワハラ、自殺などの状態に関する相談も行う、総合的な相談機関があれば解決できるのではないかと考えます。その総合的な相談機関は、相談内容をすべて解決するのではなく、個々の問題に合わせて医療、法律、福祉、教育、NPO、公的機関などの専門機関に繋げていく、コーディネート支援を行っていくことで複雑化を改善していけるように思います。(窓口が多いから混乱するので、それを統一できればと。)

4、福祉、医療、教育、NPO、公的機関など様々な機関の分野を越えた連携の問題。
 この問題も上記3と被りますが、個々の問題に合わせて医療、法律、福祉、教育、NPO、公的機関などの専門機関に繋げていく総合的な相談機関があれば改善できると考えます。それは、自立支援法で法整備されていない分野も積極的に改善していこうとする団体が望ましいと思います。
 個々の抱えた問題は多様化しており、その問題を解決していくためには様々な専門機関と連携して、協力しながら解決していくことが必要だと考えるからです。

5、生活に必要な住居、就労などの障害福祉サービスの資源不足の問題。
 これはまだまだ少ないというのが現状です。私の地域では、グループホームや就労の事業所はありませんし、茨城県という範囲でもまだまだ不足している状況と考えています。
 障害のある方々が地域で生活していくには必要なサービスであり、これらの事業を推進し、増やしていくことは精神保健福祉分野での問題を改善していくには必要だと思います。

2011年7月26日火曜日

どのような問題があるのか?

 自殺が起きてしまう現状として、自殺の原因別では「健康問題」が60・7%、「経済・生活問題」17・9%、「家庭問題」が13・8%、精神疾患のある人が65・3%になります。これらの原因を考えると、精神疾患と自殺者の関連性が深いことが見えてきます。

 ●精神疾患や心の病に関する問題にはどういうことがあるか?
  1、社会における病気に対する理解と、それに対する周りの反応の問題。
  2、潜在的に精神疾患がある人が支援に結びついていないという問題。
  3、多様な専門の相談機関があるための情報の複雑化の問題。
  4、福祉、医療、教育、NPO、公的機関など様々な機関の分野を越えた連携の問題。
  5、生活に必要な住居、就労などの障害福祉サービスの資源不足の問題。


1、社会における病気に対する理解と、それに対する周りの反応の問題。
 これらはこれまで政府や関係機関、またNPO団体やメディアなどがあらゆる手段で人々に啓発してきました。そのおかげで多様な精神疾患の情報をみんなが知ることとなりました。しかし、それはまだまだ不十分だと思っています。私が住む茨城の片田舎では、精神疾患はまだまだ肩身が狭いと感じます。「頭がおかしい人。」とまで言う人もいるから驚きです(特に年配の人)。これらは、もう少し地域単位での普及活動が必要ではないかと考えさせられます。(知識、当事者との関わりを通した体験など。)

2、潜在的に精神疾患がある人が支援に結びついていないという問題。
 現在、政府や地方でメンタルの問題に関する様々な取り組みがなされている。それに伴い、様々な状態(ひきこもり、虐待、DV、アル中、パワハラ、自殺など)にある方々の支援として相談支援が行われています。しかし、これらは相談に来た人々の対応を行うが、そこに至らない潜在的な問題を抱える人への対応はどうか?私の知る限り生き届いていません。これは彼らが抱える業務の多さ、制度的な問題、組織的な問題などいろいろあるとは思います。また、多様な専門的な活動を行うNPO法人など、活動の功績は大きいと思いますが、まだまだ数が少ないという現状があります。

3、多様な専門の相談機関があるための情報の複雑化の問題。
 これは広く住民に浸透していない。茨城県内にも多様な相談機関があり、ある程度の問題をカバーできると思っていますが、そもそもそれらの相談機関の情報さえ知らない人が多いです。茨城で言えばネットも不十分。自分の知りたい相談機関を探すがやっと見つけられるくらい根気が必要です。(自分で探してみて、なかなか情報に行きません。)
 これらはメンタルにかかわる相談の中心になる機関が無いということ、それらを広く情報公する機関が無いということが挙げられます。

4、福祉、医療、教育、NPO、公的機関など様々な機関の分野を越えた連携の問題。
 どの分野でも分野同士での繋がりや関わりのある機関との繋がりだけが中心で、あまり密に連携がとれていない印象があります。特にそう思うのは障害者福祉とセーフティーネット関連のNPOの連携など。実際、ひきこもり、虐待、DV、アル中、パワハラなどの専門のNPOと連携することで問題が解決し、精神も安定してきたという人はたくさんいました。連携がとれれば専門分野を分担することで解決できるケースも多いと思います。
 しかし現状は、必要なほどの連携はとれていないと感じます。それは、それ以上に日々の現場での業務が忙しいというのがあるのかもしれません。連携を強化しようと考えていても、法人の体制であったり、上司の考えであったり、仕事内容(職種)や役割であったり、職員の意識であったり、いろいろな状況の中で積極的に外に発信していけない環境もあるのではないかと感じます。

5、生活に必要な住居、就労などの障害福祉サービスの資源不足の問題。
 現在、精神疾患の入院患者総数は23万2100人で、その中で社会的入院の方が7万2000人と推定されています。

 ※社会的入院とは、本来の治療目的で病院に留まるのではなく、治療の必要なく長期入院を続ける状態のことを言います。特に精神障害者の場合は深刻で、数年から10年以上、半世紀以上も入院している患者も珍しくありません。

 何故起こってしまうのか?
 患者の病状の回復に関わらず、両親や親族が患者の退院を望んでいないことや、「薬物治療」の副作用、あるいは数年から数10年単位という極めて長い入院生活や、入院をを終了することへの拒絶感により、患者が退院を望む気力さえ失ってしまうケースも多いのが現状です。それに日本は、欧米などに比べて精神病床が多いため長期入院者の割合が高く、退院が可能な人への社会的な受け皿も不足しているということが挙げられます。

 実際に茨城県でもまだまだグループホームなどの地域での在宅サービスが不足しています。私の地域でも、小さい市内ですが精神科病床数が730床もあります。しかし、精神関係の福祉サービスはほとんどなく、グループホームや就労関係の事業所は1つないというのが現状です。


(注)
 これらの問題は、私の地域(茨城県)で私が感じる問題で、日本全国がこのような問題があるとは思いません。これらのような問題は地域によって異なるものでもあるからです。それは、県単位であったり、保健福祉圏域での問題であったり、市単位であったり。精神保健全体での問題は異なる面があるかもしれませんが、茨城県という中ではこのような問題があると思うので、それらを少しでも改善していければと考えています。

2011年7月17日日曜日

自殺率2・2倍。

生活保護受給者、自殺率2・2倍…厚労省調査
(2011年7月13日08時52分 読売新聞

生活保護受給者の2010年の自殺率が10万人当たり55・7人だったことが12日、厚生労働省が公表した調査結果で分かった。
総人口に対する自殺者の割合と比較すると約2・2倍だった。同省では昨年から生活保護受給者の自殺率を公表しており、今回が2回目。
昨年1年間の自殺者数は1047人で、前年比2人増。生活保護受給者全体が増加を続けているため、人口10万人当たりの自殺率は前年比6・7人減。自殺の原因別では「健康問題」が60・7%、「経済・生活問題」17・9%、「家庭問題」が13・8%。また、精神疾患のある人が65・3%を占めた。



 個人的には、このニュースは少し驚いた。それは生活保護受給者の自殺率が増えていることが予想外であったから。
 自殺の要因には、経済・生活問題による原因もあるから当然と思う人がいるかもしれないが、生活保護を受給すればある程度の生活をしていける。それに、現在の不景気や震災の影響など様々な問題から労働環境は悲惨になり、生活保護を下回る最低賃金の企業もあるくらいだ。そこから比べれば、ある程度の生活を組み立てられる方々が自殺をするケースが増えてきたのは予想外であった。
 しかしそこから見えてくるのは、働かなくても生活していける(生活保護受給)環境だけでは自殺は止められないということ。それには、社会性が重要なのではないかと考えさせられる。「居場所が無い。話す人がいない。仲間がいない。必要とされていない。」など上がれば切りないが、社会での自分の居場所というのが人には必要なのではないか?

 また、精神疾患の自殺者の多さ。これは前々から感じていたが多様な問題を感じています。ほとんどは医療的な事。そのため、これに関してはコメントを控えます。



 ただ、この活動は精神疾患に苦しむ人を少しでも助けたいとの想いから始まっているので、自殺者が少しでも減らせるように、福祉またはセーフティネットの役割を担えるよう模索しながら頑張って行きたいと思います。

2011年7月13日水曜日

自殺対策支援。

自殺者を減らすための支援をするにはどうしたらいいのか?

 その活動を専門的に行ってきたわけではないため、確実に改善できる対策を実行していけるかは分かりません。ただ、これまで精神保健分野で様々な相談を行ってきましたが、個々それぞれ様々な環境の中(学校、職場、家庭など)でストレスが溜まり、それが精神状態を悪化させてしまうケースは多く見られました。そして、その状態が続けばさらに精神を悪化させ、自殺してしまうケースも多いように思います。自殺問題と精神状態の悪化(精神疾患)が深く関わっていることを考えれば、その様な状況を未然に防ぐ活動も必要ではないか?と、私は考えています。


 現在、心に不安や悩みを抱えている人はたくさんいると思いますが、どこに相談しているのか?
私自身が見てきた範囲では、精神的な悩みが続き、どうしようもなくなれば精神病院またはクリニックに行くというケースが多かったように思います。また、何か問題を起こして入院になったり、家族がHELPという形で入院になったりという形もたくさん見てきました。これらの様にかなり悪化した状態になってやっと医療と繋がるというケースはとても多いです。それは、まだまだ精神病院の敷居が高かったり、精神病というのもまだまだ一般的ではないことも影響しているのではないでしょうか。


 では実際に病院へ行く前の相談場所としては、どこに行くのだろうか?
そ れは人それぞれで保健所や保健センターだったり、県の相談機関(多様な問題に対し、様々な専門相談がある)だったり、多様な問題を支援するNPOなど様々な所に相談に行きます。ただそれらの機関を知らず、どこにも繋がらなく苦しんでいる人も多い現状がみられました。知られていないが、人口の少ない地域でも引きこもっている方は非常に多いんです。
 様々な精神的な悩みをもつ当事者は、「どこに相談すればいいのか、どこで支援してくれるのか。」と思っている人は非常に多い。相談の際にサポート機関を紹介すると「そういう機関があったんだ。」と言う人も多く、様々な制度や機関があってもそれをみんなが知らない、知られていない現状もあると感じました。このような状況では、制度を整えるだけでは意味が無いと思います。

 精神疾患の相談機関として、障害福祉分野では相談支援事業所があります。しかしそこは、精神障害になる前の段階ではそこに相談に行くことも少ないですし、その機関事自体にも相談者が少ないという現状があるとのことです。(全部の機関の話ではありません。私の地域の方では。)
これは、一般的に福祉=高齢者、障害者と思われており、障害に含まれない(病気か分からない)精神の悩みは、どこに相談すればいいか分からないという情報取得の差に問題があると思います。また、障害者自立支援法では助けられない精神疾患(特に障害かどうか微妙な方など)の方もたくさんいるが、給付費など設定されていないケース(サービス)も多く、手助けしようがないという面もあります。それから、障害ではない精神的な問題(ボーダーライン)に苦しむ方々の、セーフティネット(助けるための機関、手段)が整っていないこという現実も大きな問題です。

 これらを意識しだしたことで、私は精神疾患またはそれによらない心の悩みのある方々の、精神面が悪化する前の相談機関になれればと考えました。それは誰でも気軽に相談でき、みなさんに幅広く認知されている機関であることが重要です。また様々なサポート機関の情報を広く発信する、それらの機関とのコーディネーションを図ることが必要だと思います。
 気軽に悩みを相談できること、様々な機関と連携がとれている機関であること、情報収集しそれを広く発信していくこと、などを達成できるような活動を作っていければと思います。

 その内容については、また今度書いていきます。

2011年7月10日日曜日

再会。

昨日は、久しぶりに知人と食事(飲み)に行きました。場所はいつも行く私の行きつけの居酒屋。

 知人は地元の同級生。家が近いこともあり、子供の頃から良く遊びました。
 進路が進むに連れて生活面での距離は離れましたが、奇遇にも仕事は似たようなことをしています。私は、病院との関わりも深いが、主に障害福祉関係の施設でのお仕事。その人は、病院で作業療法士をしています。

 立場や仕事内容は違えど、同じ医療福祉関係での仕事です。そのため、日々の仕事についていろいろ情報交換することが出来ました。病院における役割や業務内容、現場の想いなどたくさんのためになる話を聞かせて頂きました。

 ただ今回は自分の事業プランを伝えて社員になってもらいないかの相談で来てもらったので、話の区切りに良いところで書類を見せて説明させてもらいました。内容を聞いて、「良いんじゃない、面白いと思う。」と言ってくれ、仕事に支障が無ければ手伝ってくれるとの返事を頂きました。特に、福祉サービスの共同生活援助、就労継続支援B型の面が良いんじゃないかとの意見も頂きました。
(共同生活援助、就労継続支援B型については後ほど詳しく書ければと...)

 それに有意義な話も聞けて、大満足です。知人も福祉に対し、こうあるべきではないか、こうしたいとの思いも見え情熱がある雄との再会に嬉しい限りです。
 福祉は、業務や支援など答えはないと思っています。間違いや、やってはいけないことなどは多々あると思いますが。障害当事者、悩みのある方の生活がどれだけ改善できるか?そこを多様な違った目線でどう達成していくか??彼からも学んで行けそうだし、共に成長していけるかと思います。

 スタートまでもう少し、さらに気を引き締めて頑張って行こう!!

2011年7月4日月曜日

きっかけ。

独立して法人を立ち上げようと思ったのは、精神保健福祉士の研修会で自殺についての話を聞いたことがきっかけです。


-その前に-
日本の自殺率は年間で3万人以上となっており、最近では年間の自殺者数が13年連続で3万人を超えました。
去年一年の自殺者数は3万1690人で、前年に比べて1155人減ったものの、13年連続で3万人を超え。自殺の原因は「健康問題」が最も多く、次いで「経済・生活問題」となっています。内訳は、男性が2万2283人、女性が9407人で、約4割を40歳から60歳代の男性が占めています。
また、年代別で見ると、20歳~40歳代前半の自殺が増加傾向にあり、非正規雇用の増大やセーフティーネットの脆弱(ぜいじゃく)性が背景にあると分析している。
日テレにゅーす-http://www.news24.jp/articles/2011/06/10/04184305.html

(参考までに)

※警視庁統計 特に、1998年から一気に上がっています。

※WHO統計(世界) 世界的に見ても多いです。


今回の研修会では自殺についての内容で、特に茨城県の状況について話を聞きました。

茨城県の自殺者は、年間700人くらいいるそうです。
それは1日平均約2名の方が亡くなっているということになります。

交通事故での年間の死者が200人なので、その3.5倍。

私は自分の周りで自殺した人がいないこともあり、それほど多いとは思ってませんでした。というよりは、意識してなかった。ただ、あまりの多さに正直ビックリです。

最近は労働センターなどへの相談として、解雇や賃金・残業について、セクハラ・いじめなどの訴えが増えてきたそうです。また特に、職場でのパワーハラスメント(職権を利用したいやがらせ)やいじめなどによる精神疾患の相談が中心になってきているとのことです。

精神医療・福祉分野で働く自分としては、そのような状況に苦しんでいる人々の力になれるか?ならなくてはいけないのではないか??と思いました。
私自身、今後自殺者対策としてどのような活動を行っていけるか、少しでも現状を改善できるように貢献できないかと考えたのが始まりです。

2011年6月20日月曜日

3歩。

今回は理事をお願いしたい人と食事(飲み)に行きました。その人は現在大学の助教授をしている方です。
 福祉関係の大学で私自身はそこの卒業生。在学当時にかなりお世話になった先生で、私の考えている事業に是非お手伝い願えないかの相談に行きました。

 先生とは何度か食事したり、飲んだりしている仲でいつも力になってくれました。しかし当日はなかなか話はできず、食べて飲んだりしながらお互いの近況について話していました。

 楽しく話している時間の中、「今回はどういう話??」

 私は事業について作成した資料を見せて、「こういう事業をしたいんです。」とプレゼンさせていただきました。いろいろ質問はありましたが話を聞いて、「こういうのは必要だよね。私も応援するよ。」と言ってくれました。結構、端折って書いてます(笑)

 今回も先生に甘える形になりましたが、理事を快く引き受けてくれるとの話を頂きました。

 その後もお互いのこれからについて話し合いながら、食事を終了しました。
 私としては重要なポストを引き受けてもらい本当に満足しています。後は、ご迷惑をかけないように頑張って行く次第です。

 この話で理事の人数は達成しました。後は監事。まだまだこれから大変ですが、頑張って賛同者を募っていければと思います。




  頑張っている人は何故か応援したくなる。
  だからこそ頑張って活動していこう。
  たくさんの人の応援を感じることが出来るように。

2011年6月10日金曜日

2歩。

本日は、市の保健福祉部長と社会福祉課の室長と話す機会を得ました。
 これは、もちろん議員さんのお力もあっての事です。尽力なさってくれて本当に感謝しています。


 そこで私は、作成した事業プランを話させていただきました。その内容を聞いて、市としては必要プランで現状ではない事業であり、是非行ってほしいとの意見を頂くことができました。ただすぐ始めるというわけではなく、まずNPOとして法人を立ち上げて、市と協議し、福祉サービスの協議を行う。それから県との協議。

 これから立ち上げに忙しくなるが、また大きな一歩。2歩目かな。

 福祉サービスの立ち上げは、これで2度目なので流れは分かってるつもり。なので、市や県、また地域の方々の賛同を得られるように事業プランを作り上げていきたいと思います。



  行動すれば変化は起こる。
  変化を受け入れ、また行動する。
  失敗を恐れず、学ぶことを忘れずに。。。

 それが次に繋がっていく。

2011年5月30日月曜日

始動。

私は、今後NPO法人を立ち上げようと考えている。

 今は、精神障害者の支援をする福祉サービスで施設長をしています。これまでも7年くらいこの分野で仕事をさせて頂いています。その日々の業務の中で、私なりに福祉について「こうあるべきではないか?」「こうしていきたい。」との想いが強く生まれてきて、それを実現できるような法人を設立できないかと考えていました。

 これは、現在の時牛に従えないからというわけではなく、現場目線での利用者のニーズ、また職員のニーズに配慮した事業を展開し地元に貢献したいということ、それと障害分野以外のボーダーの方々など、支援機関と繋がりのない人(引きこもり)の支援も行っていければと私なりに考えての想い行動なんです。自分自身の活動をしていきたいってのもあるかな。

 この想いについては前々から考えていたことで、福祉という仕事を続けていく上で、やはり生まれ育った地元に貢献していきたいという想いが1番です。社会福祉士、精神保健福祉士などの資格をとり、この知識を生かして地域福祉のあり方を変えて生きたいと考えています。



 「どう変えるのか??」


 地元の精神保健福祉領域では、現状ではなく、必要なサービスがあります。

 それは、就労関係。地域には大きな精神病院が3つあり、生活面での福祉サービスはありますが、就労関係が一つもないんです。働きたい、社会と関わりたいと思う障害者の方はたくさんいますが、就労を支援する所が一つもないというのが現状です。


 今後の事業計画として、そこは変えていきたい。


 障害者が就労することは、並大抵の事で達成できないと思うし、作業所にも仕事を与えられる状況にないかもしれません。しかし、長いライフサイクルで見た場合、就労(仕事)が生活の大部分を納めているため改善していく必要があると考えています。


 そんな構想を抱いている中、是非手伝って欲しいという方と連絡を取り、急だったのですが、本日自宅にて会合をしました。その人は議員さん。福祉を良く考えている人で協力を願えないかということと、地域のニーズの確認のための話を聞きたかったのがこちらの考えでした。
 話の中で、地域には精神障害者の福祉サービスは少なく(私が行いたいことはどこもやってない)ニーズがあることと、地域にはこういうサービスが必要なんだとか話してくださり、私が話した構想について必要だと感じて賛同してくれるとのことでした。名もない私にとっては願ってもない後ろ盾であり、今後の活動に多大な影響のある人物との出会いは今回の最高の収穫。

 今後は賛同者を募り、実現できるよう早急に進めていこうと考えている。まだまだ、壁は大きいが1つ1つ乗り越えていければと思っています。


 まずまずの第一歩。


 本日から始動していきます。

 事業内容については、今後詳しく書いていければと思います。

地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...