2011年10月23日日曜日

家族会とSST。

 本日は、地元の方にある精神障害者家族会の講習会に参加しました。内容は、SSTと懇親会。

 この家族会の活動には一度参加したことがあるため、顔を覚えてくださっている方もいて、このような活動に参加することで今後も良い関係性が築ければな~と改めて感じました。

 まずは講習会で、東京から講師が来てSSTを行いました。


SST とは、social skills training の略であり、生活技能訓練とか、社会生活技能訓練と訳されて
います。自分の考えや気持ち、相手に対するお願いなどを上手に伝えられるように、また生活で
悩んだり困難を感じていることを、実際に演じながら練習していくことを言います。
「挨拶ができない」「電話の受け答えが出来ない」「相手の気持ちが分からない」「自分の気持ちをうまく伝えられない」などの日中生活での些細な問題に、 どういう対処をしていくのか、共に考えて練習し身につけていくこと方法のことです。

 講習では、実際に家族として当事者の方にどのような対応をしているのか?というのを、現実の細かな事例を基にロールプレイ(場面を演じて練習する。)をしました。私も家族の立場で参加しましたが、会話というのは難しいもので相手を気遣ったり、ちゃんと聞いたり、肯定したりという対応をしていないな~と感じました。意識しても難しいし、家族だったらなあなあになってしまう場面も多いように思います。

 支援者としての立ち位置で当事者や家族と相談していると、家族間の関係性が悪く感じたり、対応の拙さを感じたりすることはしばしばあります。もちろん親の対応が悪い(虐待、ネグレクト)などもありますが、必死に助けようと頑張っている家族も多いのではないか、とこのような機会では知ることが出来ました。

 家族支援を考える上で、関係性が良くない家族は支援として引き離しがち。しかし、本人は本当に離れたいのか?依存?甘え?、家族は本当に愛していないのか?虐待?それとも伝え方が良くないのか?様々な視点から考える必要があります。

 家族会に参加することで、安易に引き離しがちな関係をどう修復していくのか?家族支援の在り方について、また考えさせられました。

2011年10月16日日曜日

障害福祉計画に関するニュース。

精神科病院からの退院目標、障害福祉計画に- 厚労省方針

-引用リンクはこちら-
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35741.html


今回の会合により精神科病院からの退院者数に関して明確な目標値を盛り込むとする方針が示されました。

精神病が5大疾病に入ったこともあるし、今後はさらに変化していきそうな兆しです。これまでの医療中心の体制から、より保健福祉分野(地域移行へ)に比重が置かれてくるのではないでしょうか。

ただ、この計画では入院1年未満の患者の平均退院率と5年以上入院した65歳以上の高齢者の退院者数の2つに目標値が出るとのことで、ここに含まれない患者はどうなるの?って感じはあります。言い足りないことは多々ありますが。。。

今後の計画とその運用に注視していきたいと思います。それに、自分自身が福祉関係者としてどのようにこの分野に貢献できるか、これからも模索しながら活動していきたいと思います。

2011年10月15日土曜日

引きこもりについての調査。

引きこもり、「発達障害の出現率高い」…支援団体の調査で指摘

-引用リンクはこちら-
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=48395

  これは長期にわたり自宅などに閉じこもり、学校や仕事に行かない「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性を、支援団体のNPO法人「全国引きこもりKHJ親の会」が調査で指摘したニュース。
結果、回答した引きこもり経験者の約4分の1が、広汎性発達障害の傾向を示した。男女別では男性26・3%、女性15・8%。調査協力した徳島大大学院の境泉洋准教授(臨床心理学)は「広汎性発達障害の出現率は全人口の1%前後とされることから見て、極めて高い割合。専門的診断や支援の必要性が改めて明確になった」と語る。

 個人的な見解ですが、「引きこもり」の人は、広汎性発達障害の出現率が通常より高いという可能性という点は引っかかります。元々障害を持っているからこそ、様々な壁にぶつかり社会的に引きこもってしまっているという現状があると思うんです。引きこもってしまうのは二次障害の一つでもあると思います。この記事だと引きこもりの状態になると広汎性発達障害になるとも読めてしまうのは如何なものかと。
 それに、私自身も様々相談をしましたが、個々の悩みや疾病(統合失調症、うつ病、神経症、発達障害、不安症)は様々で、16項目のテストで結論付けるのはどうかな~と思ってしまいます。(どれだけ質問があったかは分かりませんが。)
しかし、この記事の母親のように息子の引きこもりに対処できず悩んできたが、障害となったことで自分の育児が悪かったと悔む人が減ることは良いのかな。その後の支援先も少ないが増えてきたし。発達障害に対する間違った知識が広がり、しつけの問題だとか家庭環境の問題だとか言われ、追い込まれて行く親たちがいることも多い現状もあるので。

 ただ、安易に障害と決めつけ、早期医療、早期支援と闇雲に支援機関へ繋げてしまうのは今後様々な弊害が出てくると思います。
そのため、安易に決め付けたりせず症状についてしっかり学び、信頼できる支援機関を見つけていくことが必要じゃないのかなと思います。そのためには、いろいろな機関に相談に行くことが必要だと思います。


 現在の状況に苦しむことは分かります。でも、安易に決め付けるのだけは避けてください。思いを受け止め正面から向き合うことが大切です。

2011年10月4日火曜日

他者の想いと私の想い。

NPOの設立準備にのため、9月27日に再度コモンズに行ってきました。
 自分の考えている事業内容、方針についていろいろ意見を伺えました。自分自身は、「完璧!」って思っていても、他者から見るといくつかの問題点が浮かび上がり、「そうだよな~。」って思いもありました。考え、想いが自分本位だな~と感じたり。しかし、その問題点についてさらに考える機会が得られたというのは一番の収穫でした。

 話の中で重要な問題点として挙げられたのは、障害者福祉とセーフティーネットの両立。実際、一緒に行っている法人は少ないと思います。障害者福祉に力を入れている団体に、それに含まれない引きこもりやいじめ、自殺問題などの当事者が利用するのか?サービスを両立できるのかということ。
 これは、確かに障害とボーダーの壁が高い以上難しい問題だと考えています。しかしこれらのセーフティー関連と精神の問題は深く関わっている以上、何とか両面をケアできる仕組みを作っていけないか?というのが当法人の理念であり、目標です。

 難しい試みであるで以上、今後も模索し続けるしかないって感じです。全部はできないと思うから、どの部分(サービス)を担い、限りある資源をどう利用していくか?ここが課題と考えています。

 そして、今回もいろいろな方を紹介して頂きました。その方たちと会って話して思いを深めていきたいと思います。いろいろ尽力なさっていただき感謝です。


                   ありがとうございます。

地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...