2017年12月31日日曜日

今年の振返りと御礼です。

今年も残すところあと数時間になりました。

あと30分で『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!』『絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』が始まります。
皆さまもガキ使を見て、笑いながら新年を迎えることと思います。
そのため始まるまでの30分の暇つぶしとしてこれをお読みください。


ちなみに当法人の通常業務は29日に終了。グループホームは無休にて運営しています。


今年も法人の全事業が安定して運営してこれたのは、活動に賛同していただいている皆様、サポートして頂いている皆様、関係者の皆さま、スタッフや地域の皆様に支えていただいているおかげだと思います。

今年1年ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。


私は現在、一人事務所で書類を作りながら、個人的に今年の思い出に浸っていたので、今年のSMSCビックニュース5をお伝えして、ご御礼とご挨拶とさせていただきます。

第5位 工賃向上改革

県の工賃向上アドバイザーに入ってもらい、工賃向上計画を立てて実行。その結果が良かったということで、視察先にも選ばれました。その後も改革は続き、現在の平均工賃は1万円越えです。
【過去記事】 おんらが村の工賃は上がったのか?で今いくらなの?


第4位 ~ 精神保健福祉士になる旅 ~という仕事旅行の提供を開始

株式会社仕事旅行社という東京の会社が運営するサービスで、普段の生活で経験することのない、見たことのない仕事を見たり、体験することで、さまざまな仕事を知るためのきっかけを提供してくれるもの。それでうちは、~ 精神保健福祉士になる旅 ~の提供を開始しました。
【過去記事】 あなたの知らない世界へ。トリップしてみませんか?
【仕事旅行】 - 精神保健福祉士になる旅 -


第3位 まちキッチン「あえる」のクラウドファンディング開始

「みんなで作って、みんなで食べる」孤食や所得格差による欠食など、現代における「食」の問題は深刻です。家族や仲間、地域とのコミュニケーション機会を創出しながら、未来を担う子どもたちへ「食べる力」を継承していきたい。じぶんたちのまちをじぶんたちで良くしていく「食卓のシェア」の取り組みです。12月9日よりクラウドファンディングを開始しています。
【過去記事】  まちキッチンへのご協力のお願いです。
【クラファン】 みんなで作って、みんなで食べる。食卓のシェアで子どもの「生きる力」を育みたい!


第2位 子どもの学習支援事業てらこむの運営開始

てらこむは、稲敷市の委託受けて生活困窮者自立支援法に定められた「子どもの貧困対策」のための学習支援事業です。個々の学習意欲や能力に合わせて、授業の復習や宿題、受験対策等の学習支援、コミュニケーションなどの生活技能訓練、スポーツや遊びを通じたレクリエーションなどの支援を行います。
【過去記事】 新サービスのてらこむを4月8日にローンチします。


第1位 SMSC設立5周年記念イベント

感謝の想いを込めて5周年記念イベントを開催しました。
〇貧困問題について考える無料講演会
~「普通」の暮らしがしたい~ 先の見えない「貧困世代」のリアル
茨城大学水戸キャンパス 講堂 12:00~15:00 定員300名 参加費 無料
〇5周年記念パーティー
水戸京成ホテル 16:30~19:00 定員50名 参加費 8,000円
party開始 17:00  party終了 19:00
partyにはスペシャルゲスト2名と、お料理・お酒を準備してお待ちしております。
【過去記事】 5周年記念を迎えて。  5周年記念イベントを終えて。




振返ってみると、いろいろありすぎましたね(笑)
道理で忙しいわけだよ。

なんやかんやバタバタしながらも、運営できているのは皆様のサポートのおかげです。

皆さま、今年1年「くそお世話になりました。」



~SMSCの活動に興味を持ってくださった方へ。~

まちキッチン「あえる」のクラウドファンディングに挑戦中です。
是非ご支援をよろしくお願いいたします。
(クラウドファンディングページ)) https://camp-fire.jp/projects/view/54070

ボランティアしてみたい。 http://www.npo-smsc.jp/join/volunteer
一緒に働きたい! http://www.npo-smsc.jp/recruit

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2017年12月25日月曜日

まちキッチンへのご協力のお願いです。

今月の12月9日より、まちキッチン「あえる」のクラウドファンディングをキャンプファイヤーにて開始しました。

(クラウドファンディングページ)) https://camp-fire.jp/projects/view/54070





このプロジェクトは、地域の人材と食材をつなげることで、「食育」の観点から地域課題に住民主体でアプローチしていくプロジェクトです。

孤食や所得格差による欠食など、現代における「食」の問題は深刻です。

家族や仲間、地域とのコミュニケーション機会を創出しながら、未来を担う子どもたちへ「食べる力」を継承していきたい、という想いと仲間が集まり作られました。

私自身、SMSCの活動の中で生活困窮者の子どもの学習支援を始めました。そこに通うこたちには、努力ではどうしようもできない環境の格差があることを知りました。
裕福だと思っていた地元にもある格差の問題。
勉強、部活、友達、食事などあたり前に得られるモノコトが環境によって得られない現状をこの活動で知りました。
1人1人がいじめや不登校などの様々な問題を抱えています。その中でほとんどの子どもたちが食べるモノに困っているのです。
農業という生業が多く、地域のつながりやおすそ分けが多い稲敷市でもです。

これらの問題を食の観点から解決していきたいという想いがまちキッチンに込められています。


まちキッチン「あえる」は、これからのオープンに向けてクラウドファンディングを開始。またてらこむの活動とコラボする形でプレ1を行いました。

下記が実際の活動の様子です。


給仕長の高島君が協力してくれるパルシステムに食材を取りに行っているところ。



そしてたくさんの食材を頂く。
食べきれないほど。ありがとうございます。



子どもたちがくる前に、まず大人たちで準備します。
始まる前の準備って、なんか楽しいのだ!



基本のコメ研ぎから実習です。



小さいこも野菜を切ります。
指を切ってしまいそうでヒヤヒヤでした...



野菜をいためて



チャーハン作り



できあがり


プレ1は特に怪我もなく、無事に終了できたのでホッとしています。
子どもたちが思っていた以上に、楽しんで喜んでくれていました。


様々な環境におかれる子どもたちの格差の問題。
貧困という問題から生まれる食事の問題。
これら問題は、あえるの普及委員会だけではどうしようもない問題です。


だからこそ、まちキッチンという取り組みの中で、少しでも知ってもらいたい。少しでも関わってもらいたい。自分ごととして考えるられる環境を作っていきたい。


どのような関りでも助かります。
活動に参加したり、おすそ分けしてくれたり、宣伝してくれたり、資金だけでも嬉しいです。

ひとりひとりの「何とかしたい。」という意思表明が必要です。

是非、ご協力をお願い致します。


特に現在行っているクラウドファンディングは、折り返しにはなりましたが、まだまだ寄付が必要です。

こちらも是非、ご協力をお願いいたします

(クラウドファンディングページ)) https://camp-fire.jp/projects/view/54070


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2017年11月28日火曜日

互助を強めないといけない時代になりました。



厚労省は2017年2月7日、『「地域共生社会」の実現に向けて(当面の改革工程)』というプランを公表。「我が事・丸ごと」と称する政策の方向性をまとめた文書で、介護保険、障害者福祉、生活困窮者自立支援、子育て支援などの制度の見直しを進め、20年代初頭の全面展開を目指すとしています。

ざっくりとした内容について
・支え手・受け手という関係を地域住民の主体的な支え合いに変える
・制度・分野ごとの縦割りを改め、総合的な相談支援体制をつくる
・ボランティアやNPOなど多様な担い手の参画、民間資金の活用、産業との連携などで地域のつなが
 りを強化する
・保健・医療・福祉の専門職養成に共通基礎課程を設けて看護師や保育士、社会福祉士など複数の資格
 を取りやすくして、人材が様々な分野で活躍できるようにする。

上記の記事は下記より。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20171124-OYTET50027/


特に気になるのは、
サービス主体から地域住民の主体的な支え合いへ。
多職種産業連携で地域のつながりを強化するというところ。

行政責任による給付と公的制度によるサービスが縮小されて行かないかが心配である。
財源がそんなにありません。自分たちでやりましょうと...。

この辺は行政サイドにしっかりと訴えていくことはもちろんとして、国がこの流れで進んでいく以上、ささえあいの地域づくりを進めていかなくてはいけない。

それに互助の取り組みについては、高齢者分野だけではなく、障害者分野もそうだし、あらゆるところで地域生活拠点を作りなさいというお達しが来ている。

この拠点づくりについては、自治体レベルで大きな差が生まれていくことになるから、今どこの自治体もてんやわんやなのだ。

も~、大変。


これはみんなでなんとかするしかね~べ。


ということで、稲敷市ささえあいのつどいの告知です。


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 介護保険制度が大きく変わり,これからは「住民同士で支え合う仕組み」が必要となってきます。
  誰もが住み慣れた稲敷市で,安心して暮らしつづけられる地域づくりについて,一緒に考えてみませんか。

 【日時】
 平成29年12月17日(日)14:00~15:30

 【会場】
 稲敷市役所 3階 331会議室(稲敷市犬塚1570-1)

 【内容】
 ・行政説明「稲敷市の現状とささえあいの必要な理由について」
 ・グループディスカッション「今,稲敷市で困っていることは」

【お申込期限】
 平成29年12月8日(金)
※当日参加も可能ですが,準備の都合上,事前のお申込みにご協力ください。
  また,詳細は稲敷市広報12月号をご確認ください。

 【お申込・お問合せ】
 稲敷市高齢福祉課 地域包括支援センター
TEL:029-834-5353(直通)
 担当 鈴木・高城

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ちなみに、自分は委員なので全部参加予定です。

「稲敷市のために何か力になりたい。」と思うあなた。


そう、今がチャンスです。


是非たくさんの方が参加してくれるといいな~。
よろしくお願いいたします。



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2017年11月2日木曜日

ささえあいという共助の取組が始まります。



今年から新たな役職につきました。

それは、稲敷市地域ささえあい協議会の委員です。

役職マスターにになる気はないのですが、この委員としてやることが、自分がこれからやりたいことにとても近いので引き受けたという感じです。

で、ささえあい協議会は何をするのか?

要綱では、生活支援サービス・介護予防の推進の体制整備に向けて、関係機関との情報共有及び連携・協働による資源開発等を推進することを目的に設立されました。
(取組)
・サービス需要と資源の状況把握及び連携
・多様な主体への協力依頼
・ネットワーク化
・生活支援サービスの開発、担い手の活動支援
などなどを行います。

難しい話です。

これからますます高齢社会になっていく。
そして社会保障費もますます増えてくる。
でも担い手は減っていく。
だから共助の力も強めましょうってことだ。

で、何をやるのか?

地域にある問題は、行政がやらなければいけないことがある。それは、行政で解決しよう。

それ以外の制度の狭間の問題。支援が必要だけど制度化されていない部分のこと。これは、民間やNPOが課題解決に取り組んでいる。うちもそのNPOの一つ。

さらに身近にある地域の困りごと等の問題。これは、ささえあい協議会やこれから配置されるSC(生活支援コーディネーター)が主体的に関り改善していこうってこと。

問題は縦だけではなく横にも広がっている。
協議体はそれらの課題を共有して、他団体を巻き込んで協力して解決する仕組みを作っていこうと。


国の社会保障費や財源という問題にもいろいろ言いたいことはあるが、それを含めて自分でできることはやっていかないといけないからね。


前にも書いたが、福祉は制度化されて予算がつき、支援の受け手やサービスの広がりができた。それは良いことだが、そのおかげで要支援者と地域との関係性が希薄になり距離が大きくなったように感じている。
町の中で多世代、他属性の多様な主体の交わる機会がなくなってきたと思うんだ。

なので、この役割も含めて地域を紡ぎなおしていきたいと思っています。


そして、この活動を含めて、地域拠点であり福祉の総合拠点を作っていけたらと。


今後、稲敷市内全域からさらにより身近な小さい地域で拠点を作っていく予定です。
興味がある方は、ご連絡ください。

また、住民向けの勉強会も開催していきます。
詳しくはまだ決まってないですが、決まりましたらこちらでも告知していきます。


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2017年10月25日水曜日

人事は難しい。



人は人財だと思っている。

基本的には

障害のある方の支援や困窮者の学習支援など、自分の仕事は人の成長を信じないと継続は難しいと思っている。
だから成長を信じてるってわけでもないが、何かしらのことを起こせば仲間が必要であり、そのためには仕事を分担して任せなければならない。育ててパフォーマンスをあげる方が組織のためになるのは誰でもわかることだ。

でも、それがなかなか難しい。


最近、同業者も含めて経営者の方々と話す機会が増えてきた。

そこで話題になるのは雇用についてのこと。

皆さんいろいろあるようで。
この話をするときりがない。

スタッフの中には問題をする人もいるらしく、その対応に困ることが多々あるとか。

よく聞く話だと、内部で派閥みたいのを作ったり、あっちとこっちで話すことが違う、誰々を陥れたりなどなど。同スタッフ間でのトラブルやお金の問題等。あげてもキリがない。
そうなると、仕事以外の問題が増え、業務が滞り業績が下がる。
何もいいことなし。

仕事ができないなら教えればいい。ただそれだけのこと。
でも教える以外の問題もあるとやりようない。

個人的には何でそんな無駄なことをするのか?
よく分からないんだけどな。


人は人災にもなりうるのだ。


で、自分とこでも過去にそういうことがあって、内部がゴタゴタしたことがあった。

うちには専門家の顧問がいるので相談してみた。
今の労働基準だと、問題を起こしてもどうやら解雇は難しいらしい。

だから雇用するときは注意してくださいねって。

ね、じゃねーし...。

まあ対応は細かく教えてくれたけれどね。


雇用については、自分も難しいな~と思っていたので同業者にも相談してみた。

そしたら、いろいろ工夫しているようで、いきなり無期限社員にすることなく、契約社員から始めるそうだ。なるほど、だから契約社員が多いのかと納得。

それを聞く前にも導入しようと思っていたけど、これから取り入れようと決心したのであった。

めでたしめでたし。


もちろん、継続して貢献してくれる人は無期限の社員にするけどね。
うちも大所帯になってきたので守るものも多いんですわ。


それ以外でも、来年から雇用改革はやっていきたい。

副業も取り入れたいし、時間とか休暇とか。
少しづつでも、評価して人が成長していけるような環境づくりをしていきたいなと考えています。

すいません。
ちょっとした愚痴とこれからの予定でした。

以上。


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2017年10月4日水曜日

七転び八起き



「七転び八起き。」
多くの失敗にもめげず、そのたびに奮起して立ち直ること。
転じて、人生には浮き沈みが多いことのたとえ。

「七転八倒。」
転げ回ってもがき苦しむこと。


似たような言葉だけど意味が大きく違う。

反対語ではないんだろうけど、自分は前者でありたい。

まあそれだけな話です。



...。

.........。



そうじゃなくて。


これまで、言い出してから4年もたっているプロジェクト。
廃校プロジェクトが少しづつ動いてきたんだよね。


市役所のいろんな部署でいろんな人との相談にたらい回し(お話を聞いていただき)にされ、散々相談したあげく、結局は使うことができなかった 3年前... ( ノД`)シクシク…


まあ、そんなことはビジネスならあたりまえのことだけどね。

でも当時はかなり落ち込んだ。

「もう市内でやるもんかっ!」

って、自暴自棄になってた。


まあ、そうは思っていてもやりたい気持ちは治まらず。

地道に市役所の方たちと密に話し合って、使わせてもらえるように進めてきたわけだ。


小学校の廃校利用にはいくつかの条件がある。
これは自治体によって条件が変わるかもしれないけど。

まず、教育関係で使うところがあるかということ。
次に、医療・福祉関係で使うところがあるかということ。

これは、より公共性の高い事業が優先ということになる。
まあ、あたりまえのことだと思うけどね。

それでもなければ、あらゆる民間を含めたプロポーザル(公募)となる。


で、うちは福祉分野ってところで話し合っているわけだ。
まだ協議は続いているけどね。

保健福祉部や総務部、政策調整部や公共施設再編室などの部長クラスの人たちや、教育関係課の方々。
様々な部署の方たちが集まってくれて協議をしている。

耐震が足らないから、解体する。
解体しないなら、耐震診断して直して(耐震基準としては最高の教育水準まで)もらわないと使えない。
新庁舎と旧校舎があって、少しでも残して使いたいから、一部解体等を提案してもだめだったり。
などなど。まとまらない事案をあげればキリがない。


初めは、いろいろ試されていたんだと思う。
こいつは本気でやる気あるのかって。

最近、そんな風に感じた。


行政の方々は、責任を負わされるからね。
慎重にならざるを得ないんだと思う。
それに立場が違えば、話が進まないのも当たり前のこと。


協議を重ねるたびに、いろいろ課題が出てくる。

でも、そのたびに自分が折れないもんだから、「どうしてもやっていきたいんですね。では、進めましょう。」と、こちら意思の硬さを理解してくれた。

折れてくれたのかもしれんけど(笑)


解体だ、耐震工事だ、補助金だ、助成金だ、契約だ、と課題はまだまだ多くて、最後まで進めていけるかも不透明ではあるけどね。諦めずにやっていきたい。


「七転び八起き。」

課題や失敗も多いけど、そのたびに奮起してやりぬく。


諦めたら試合終了だからね (*´∇`*)



そう、そういうことだ。


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2017年9月16日土曜日

人を成長させる魔法の言葉。



人を成長させる魔法の言葉。

大きく出た題名だけど、すべてに当てはまるわけじゃないし、自分が考えている言葉のことで書いてます。

そもそも、人の成長を妨げる要因は何だろうか?

いろいろあると思うけど、自分は思考停止だと思っている。


なんで勉強しなくちゃいけないの?
なんで大学に行かなくちゃいけないの?
仕事しなくしなくちゃいけないの?


前にも書いたけど、生きているだけでやらなくちゃいけない無数のこと。


自分はいろんなことに疑問をもつからいろいろ聞きたくなる。

でも返ってくる言葉は、

あたりまえでしょ。普通でしょ。そういうもんなの。

たぐいの言葉が返ってくる。

あたりまえと思われていることに、疑問を持たない人が多いんじゃないかな。
質問に対する自分の考えがないから、投げやりな答えが返ってくるんだろう。

そういう人たちは、いろいろ聞いてくる自分を煙たく思っていただろうな〜とも思う。


これらの生活での考え方は、仕事の際にも現れる。

これはなんの仕事なのか?
なんのためにやっているのか?
なんで自分がやるのか?

指示だから、言われたからじゃなく、自分の意志で考えてやっている人がどれだけいるか?


自分は大学を卒業して、あまりやりたくない仕事をしていた。

それで、ちょっと手隙の時間ができた時にボーッとしてたら、

「お前何してんの?」

「いや、終わったので…。」

「で?」

「…。」


「仕事は与えられるもんじゃないだろ。自分で見つけたり、作るもんだ。」


(O_O)「えっ、そうなの?」(心の声)


俺は与えられるもんだと思ってたよ。


ということがあった。



そいういことがあってから、仕事は自分で探すし、作るもんだって思うようになって今がある。
その時の先輩にはとても感謝している。

この時の自分のように、仕事は指示されてやるものだと思っている人も多いんじゃないかな~と思う。

そういう人はあまり自分で考える習慣ができてない。


だからそういう人と働くときは、どうするか?って考えてもらうようにしている。
報告すればいいと思っている人も多いからね。

「~ということがありました。」
「で、どうすんの?」

「~失敗をしちゃいました。」
「で、どうすんの?」

「~と、~があるんですが、どうしたらいいですか?」
「で、どう考えてんの?」

他にもたくさんあるけど、こんな風に。


報告だけして考えることをこっちに投げるだけ。
だから自分も考えろと投げ返す。


でも繰り返していくと、「でっ。」て言われるからと自分の考えも用意してくるようになる。


考える習慣。


この積み重ねが人を成長させると思う。


みんな個性があるからね。
その人のオリジナリティーができれば、オンリーワンになると思うんだ。


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2017年8月29日火曜日

おんらが村の工賃は上がったのか?で今いくらなの?


先日、茨城県の平成29年度工賃向上の研修としてうちの事業所に視察に来てくれました。
8月23日と24日の2日間で、県職員と各事業所の方々が総勢40人くらいの方の参加です。

うちに来た理由として、実は昨年度に工賃向上研修に参加したことがきっかけ。

おんらが村の平均工賃が前年度よりも下がってしまったこと、県から参加するようにとのお達しがあったということで参加することにした。
そこで県の工賃向上アドバイザーに入ってもらい、工賃向上計画を立てて実行。その結果が良かったということで、視察先に選ばれたということです。

ちなみに、前回書いた工賃向上研修のブログ。
~ B型事業所の工賃は上げないといけない。 ~

視察では現場を見て頂くことと、昨年のアドバイザー派遣での取組と成果等について報告をするという内容です。



せっかく作ったので、その内容を公開していこうと思う。

まず、工賃向上アドバイザーを入れる前に工賃向上研修があった。
研修では、会計について就労支援会計の基礎を学び、粗利益、経費、営業利益等、細かく統計を取り戦略をとっていく必要性があることを知る。
まあ。経営者としてはあたり前だけどね(笑)
それに、売り上げの算出についてはシビアに教わった。作業ごとに収支評価を算出して、どこに無駄があり、どこを拡充するのか?その算出の必要性、その後の動き等を検討して学んだ。
現在どの地点にいて、どこまで工賃を目標とするのか?逆算して事業を見直していく必要がある。

その研修で特に強く感じたのは、工賃を月3,000円以上を上げるための工賃基準の見直しを行う手もあるというところ。

一般の人から見れば愕然とする数字だと思う。

それでも、達成できない事業所も多いのが現実。

うちも月に5日とか、毎日来れない人は工賃が少なかったりする。

大体の事業所は、収入ベースで月ごとに時給や日給等を計算して、工賃を支給していると思う。
(全部ではないですよ。)
そうすると、収入が上がらなければもちろん工賃も上がらない。だけど、収入を上げようと思ってもなかなか上がらないという結果になる。

そのため、うちとしては収入ベースではなく、平均工賃の目標値で工賃基準を見直すためにアドバイザーに入ってもらい、工賃規定を改定した。これは完全な赤字覚悟だ。

改定の中で決めていたことは、来る日数が少なくても月の工賃が3,000円以上になることを前提として、作業評価基準を細かく設定して、その基準に合わせて時給と日給、手当を計算して支給するという内容にした。

(以下、ざっくりとした基準表)
 

評価基準は、遅刻や欠勤、挨拶や体調管理、コミュニケーションや報連相などの基本評価と、各作業分野ごとの作業能力評価をもとに作成。
評価をランクごとに分けて時給を作成して、それに日給と手当を加算して一月の工賃として支給する。


 

で、実践の成果はどうか?

(平成28年度3月24日の工賃向上研修の発表時の結果)
・これまでの工賃基準 2月分のB型平均工賃 5741円
・4月からの新基準導入後 4月からB型平均工賃 8996円  約3,000円UP

ただし、目標ベースでの工賃支給のため作業収支は赤字
そのため、工賃を上げるという目標をスタッフを含めてこれまで以上に意識統一を図れた。そして、新作業の導入や既存の作業の賃金の相談等を積極的に行うようになり、新作業も増えた。
収入も半年くらいには改善できるのではないかと予想している。


その後の結果は?

(発表してから現在の結果について)
・収益を上げやすい軽作業(委託)の改善をさらに行う。軽作業の現状分析を毎月行う。
・それをもとに週間目標を細かく設定。業務内容も利益の高いものにシフトした。
・その結果、4月から6月までは赤字での運営だったが、7月には収益が改善
 (6万円のプラスになる。)
・B型の平均工賃は、1万円を突破。(¥10,155)

1万円を突破したのだ \(*T▽T*)/

めでたしめでたし。


と   いくわけない… (´ω`)トホホ…


茨城県の平成27年度B型事業所の平均工賃は、¥11,810 なり。

うちの現状は、¥10,155。差額は、-¥1,655

おしい、実に惜しい。けれどもまだまだ低い。


なので、今年度で平均越え

来年度には、¥18,000までにはもっていきたい。



B型事業所で収入を上げていくにはあらゆるビジネスに参入していかないといけない。
利益を出していくビジネスは、支援が1番の福祉者にはどこか遠い存在なのだ。
その距離感を埋めていくためにも、福祉関係外の集まりにも積極的に参加して、異業種の方々との交流や連携を作っていくことが必要だと考えているので、これからも積極的に出歩きます。


皆さんのところにも顔をだすかもしれないので、よろしくお願いします。


P.S. 人見知りなので、優しく接してください。


~SMSCの活動に興味を持ってくださった方へ。~

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2017年8月10日木曜日

講演会で話したてらこむの事例報告


これは前回の5周年記念講演会で話した事例報告の内容です。

【内容】
①なぜ学習支援を始めたのか?
②貧困の現状
③てらこむの目的と内容
④事例
⑤効果と課題
⑥今後の展開


①なぜ学習支援を始めたのか?
SMSCは、これまで障害福祉サービス事業を通じて様々な精神障害のある方々の支援を行ってきた。
その中で強く感じたこととして、彼らの背景には様々な社会問題があるということ。
それぞれがひきこもりやいじめ、虐待や暴力、雇用やハラスメント、高齢化や自殺など様々な問題を抱えていた。
それらの様々な問題を抱えながらも、さらにその奥には多くの方が共通して持っている問題として貧困があった。彼らとの関りを通して、貧困が故に他の社会問題も付随して起きているというケースが多いと感じた。

現場での彼らとの関りを通して感じた貧困という問題。

貧困問題を少しでも解決できればその他の様々な社会問題も改善していけるのではないか?
精神障害者が減らせるのではないか?
社会復帰をできる人が増えるのではないか?

という問題意識が生まれてきたことがてらこむを始めたきっかけです。


②貧困の現状
実際、貧困問題ってういう状況なのか?

**********************************************

※ここからは、日本財団の子どもの貧困対策より一部抜粋しています。
http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/ending_child_poverty/

日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟国の中で最悪の水準にあります。子どもの貧困率は、1980年代から一貫して上昇傾向にあり、今日では実に6人に1人の子どもが貧困状態にあるとされている。

厚生労働省の国民生活基礎調査を基に作成した子どもの相対的貧困率の推移グラフ。1985年に10.9%であった子どもの貧困率は、2012年には16.3%と、過去最高に達しました。

子どもの貧困率とは、相対的貧困の状態にある18歳未満の子どもの割合を指す。国民を可処分所得の順に並べ、その真ん中の人の半分以下しか所得がない状態を相対的貧困と呼び、親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかないことになる。
こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、将来も貧困から抜け出せない傾向があることが明らかになりつつある。

○こどもの貧困に関する日本財団の調査研究 ~日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計」レポート~

日本財団は、子どもの貧困の放置による経済的影響に関する日本初の推計を行いました。
この調査では、子ども時代の経済格差が教育格差を生み、将来の所得格差につながるという想定のもと、現状を放置した場合と、子どもの教育格差を改善する対策を行った場合の2つのシナリオを比較したものです。
わが国では、最終学歴や正規・非正規といった就業形態による所得の格差が存在するため、教育格差が生涯所得に大きく影響します。

子どもの貧困がもたらす社会的損失(15歳(2013年時点)の1学年のみ)

改善シナリオでは、現状を放置した場合に比べ、大卒者の増加や就業形態の改善によって生涯所得が増加するほか、所得増に伴い個人による税・社会保障費用の支払いが増えることで、国の財政負担がその分軽減されることになります。
この差分を社会的損失として算出すると、子どもの貧困を放置した場合、わずか1学年あたりでも経済損失は約2.9兆円に達し、政府の財政負担は1.1兆円増加するという推計結果が得られました。
この結果から、子どもの貧困が、日本経済や国民一人ひとりに甚大な影響を及ぼす問題であることが明らかになるとともに、対策を講じた場合には極めて大きなリターンを期待できることが示唆されました。

**********************************************


③てらこむの目的と内容
【目的】
(1)個々の学習意欲や能力に合わせて、宿題や受験対策等の個別指導の学習支援を行うことで、貧困
   の状態にある教育格差を改善する。
(2)居場所作りやコミュニケーション、日常生活技術訓練を行うことで、貧困が故に獲得できなかっ
   た日常生活技術のスキルや社会生活技能のスキルを改善する。
(3)相談支援を中心とした生活環境の改善などの支援(社会福祉援助技術)を行うことで、貧困状態
   にある生活基盤の改善する。

【内容】
 生活困窮者世帯の子どもの学習支援事業。
(日時)  毎週土曜日 13:00~17:00
(場所)  市内の公共施設
(対象者) 稲敷市内の生活保護世帯または準用保護世帯の子ども
(1)学習支援
   学習ボランティアスタッフを中心に、個々の授業の復習や宿題などの指導を中心に子どもたちの
   勉強をサポートします。
(2)レクリエーション
   レクリエーションを通して人との交流やコミュニケーション、挨拶やマナーなどの体験を通した
   学びを支援します。
(3)アウトリーチ
   家庭訪問を行い、本人の学習支援活動への参加や継続のための支援、またご家族の悩みや生活技
   能・環境調整等のソーシャルワークを行います。
(4)食事提供
   フードバンクと連携して、軽食やおやつなどの食事提供支援を行います。



【利用までの流れ】
・稲敷市の生活福祉課に相談する。
 もしくは特定非営利活動法人SMSC事務局に相談する。
・市の担当者が訪問相談。
・市で調査して対象者かどうかの判定を行う。
・市へ利用申し込みを行う。
・SMSCのスタッフの訪問相談と利用申し込みを行う。
・利用開始

【学習支援実施状況】
(運営状況】
 責任者1名 7月より支援員1名 ボランティア 12名登録
(4月)
 子ども参加人数 平均5,6人 ボランティアスタッフ 平均6,3人
(5月)
 子ども参加人数 平均6,2人 ボランティアスタッフ 平均6,2人
(6月)
 子ども参加人数 平均4人 ボランティアスタッフ 平均5,5人

④事例

※ちなみにこの事例は少しづつフィクションです。個人情報もあるので。
 似たようなケースがあるということです。

【Aくんの事例】
 A君の親は未婚の母。本人の父親は認知はしているが、親子関係はなく居場所も分からない。また母親は現在、父親とは別の男性と他県にて暮らしている。そのため本人は、母親の母親(本人の祖母)の扶養として一緒に生活している。扶養している祖母は、生活保護世帯で他にも子どもがいる。
 生活保護ワーカーの紹介でAくんと会う。
 小学校低学年でとても内気で人見知り。保育園あたりから登校拒否しており、現在も登校拒否中。日中は祖母が仕事しているので、本人は家で一人で生活している。
 母親の養育能力がなかったのであまり入浴していない。トイレトレーニングもしてないため小学低学年になってもおむつで生活していた。
 何度か自宅訪問して、てらこむの利用となる。
 本人は内気であったが、母親の兄弟(本人から見るとおじ中学生)と通学し、レクリエーションを通して他の利用者と仲良くなる。
 オムツも取れるようになる。
 その後もてらこむに参加。現在は、給食時間には学校に行って給食を食べ、図書館などを利用するという生活までできるようになった。

【Bくんの事例】
 Bくんは母子家庭で、3人兄弟の長男。東京に住んでいたが、父親がDVのため離婚し、こちらで生活を始める。生活保護世帯であり母親が虐待ケースとして市も注意して支援している状態。
 生活保護ワーカーの紹介でBくんと会う。この家庭からは数人の子どもがてらこむに通っている。
 Bくんは中学校高学年。不登校でひきこもり状態であったが、定期的に通うことで、修学旅行前から学校に通うことができるようになった。
 その後も学校には通学しており、現在は高校受験に向けて、てらこむにて週1回3時間くらい勉強をしている。
 目標が見えたことで、勉強に対する姿勢、やる気が上がり毎回集中して勉強している。
 虐待ケースについては、現在も注意して経過観察中である。

※ここで勘違いしないでほしい。
これを見て一方的に親が悪いと思ってしまうかも知れないが、その親自身も貧困の連鎖の渦中にいる被害者であるということ。そのため、どこで止めるかというのが重要だ。貧困問題に目が行き始めている今だからこそ、連鎖を断ち切っていくチャンスでもある。



⑤効果と課題
【効果】
・セーフティーネットの役割がある。
・民生委員や児童委員との連携ができるようになってきた。
・不登校者、不登校気味の利用者さんが多かったが学校に通えるようになってきている。
・学習に対する意欲が上がってきている。
・訪問相談を行うことで家庭状況の把握や通学率の向上、継続した支援ができるようになった。
・行政サイドだけでなく、民間のてらこむのスタッフが関わることで、より深い情報が得られるように
 なり、その内容に合わせて連携した対応が取れるようになった。
・生活困窮者支援調整会議が始まった。
 (生活福祉課、子ども家庭科、社会福祉協議会の家計相談の職員、てらこむスタッフ)
・ご飯が食べられる。
・友達が増える。
・先生以外の大人に相談ができる。

【課題】
・ボランティアが集まらない。
・ボランティアスタッフの得意分野、指導レベルの差がある。
・土曜日の運営なので、学校へ行けて遊びに行けるようになり通学率が下がってきた。
・平日にやる必要もある。
・交通機関がなく、通えない。
・やる気のある子、やる気のない子の2極化が進んでいる。
 そのためやる気のある子に対してのより専門性の高い学習支援と、やる気のない子に対しての学習に
 意識を向けられる支援の個別対応の支援がより必要になる。

【今後の検討・展開】
・子どもたちの勉強に対する意欲が違うので、勉強集中型クラスと、レクリエーション特化型クラスに
 分けて運営していく。
・ボランティアスタッフの指導力に差があるので、ICT教育を導入する。
・市内は広いので、市内の数カ所で平日毎週1回で開催していく。
・ご飯があまり食べれない子もいるので、子ども食堂も開催していく。


てらこむの生徒さんが、隠れてこそこそと作っていた。
「これをみんなに配れ。」と。
名刺だね、多分。この子にはそんな風に見えているんだな~。

恥ずかしいけど配ったよ(笑)たくさん作ってくれて、ありがと。

以上。


ボランティアしたいと思ってくれる方は、是非是非ご連絡ください!


~SMSCの活動に興味を持ってくださった方へ。~

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2017年7月29日土曜日

設立から3年は本当に大変だった。


いや~早いことでもう5年。
何となく事業も軌道に乗ってきてるっぽいです。
経営状況は悪くないからね。
安定してはいるんだろうけど、まだまだ先は見えない。

だから常に不安に想いながら運営はしている。

ちなみにこのブログはデニーズで書いている。
最近、デーニーズでいろいろ考えたり、計画したり、一人で集中して仕事できる時間が増えた。
そんなことも出来るようになったのは良いことだ。
現場の体制がどんどん良くなってきている証拠でもある。


でも、ここまで来るには大変だったし、設立当初からの3年間はとても大変だった。

自分は以前も同じような事業をしていたし、知識も経験もあった。
お金はなかったけど、戦略があった。
それでいけると思っていたし、大丈夫だと自分に言い聞かせて、勇気をもって一歩を踏み出した。

でも、誰も賛同してくれなかった。

今では賛同してるって言ってくれるけど、身内も不安や葛藤もあったのだろう。
当時の自分は全然賛同してくれているように感じれなかった。

1人でボートに乗って大海に漕ぎ出す感じだ。



そこから一人きりの戦いが始まった。

仕事を辞めてから、新しい事業を始めてもスタッフや利用者を連れてこなかった。
そうしてはいけないと個人的に決めていたから。

なので、初年度にグループホームを作り、一から自分で募集した。
お金がないから借金で始め、自分はまだまだ無名で、バックボーンもないから、人集めには苦労した。
自分の担当している利用者を信頼できるかわからなところに預けられない。
あたりまえだ。
そのため、半年間は一つの部屋も埋まっていなかった。


先の見えないトンネルをひたすら走るけどゴールは見えない。
通帳の残高が減っていくことだけがゴールを示していた。


そのころ自分は、看護師の親と二人で運営している状況だった。

その後、1~2カ月で2名の入居が決まる。
それでも赤字には変わりない。

そして、3~4名と定員まで入居が決まる。
4名になるとトラブルが起こり、1名退去。
また入るが、退去となる。

これは障害者だからトラブルが起こるということだけではない。
みんな急に知らない人との共同生活が始まる。
障害がなくてもトラブルは起こるだろう。
それがコミュニケーションが苦手ならなおさらだ。

マンパワーが足りないということもあったかもしれない。

なので、4名定員中3名という状況が続いた。


その後、自分の担当していた実習生がうちで働くことになる。

実は、雇う原資なんてなかった。
自分の給料を下げることくらい。といっても、5万円くらいだったけど(笑)

そのため新たなホームを作ることにした。

これには他にも訳があって、人には相性というのが存在する。
相性が合わないと一緒に生活するのは難しい。
そのため、ホーム内での部屋移動もできるようにと作ったわけだ。
これは定員2名のホームを4ヶ所。

これまた原資がないので借金をして作った。

またまたトンネルを走り出すことが始まった。

勝算がなかったわけではない。
精神障害者の社会的入院はとても多く、地域にグループホームはほとんどなかったから。

でもまたすぐに埋まるわけでもなく、運転資金が減っていく状況が続いた。

数人づつ入ってくると、またトラブルが起こる。
その収拾と部屋移動などに手を焼いた。


その頃から太り始めて、気づいたら10㎏も体重が増えていた。
多大にストレスを抱えていたんだろう。


そんな時、一人の利用者が失踪した。
警察に連絡して、探し回ったけど見つからず。
途方に暮れていたが、神戸で見つかった。
その後、すぐに迎えに行った。

精神的な悩みや障害をもつ方は、自分を傷つけてしまう人が多い。
未来に絶望したのだろう。
見つかったときには、死のうと考えていたと話した。

その後も、もう一回いなくなった。
今度は横浜で見つかったけど、病院と相談してホームを退去することになった。


この時、自分も正直どうでもよくなっていた。

もうどうでもいい。全部なくなっちゃえと考えていた。
死にたいとも思っていた。


その時に救ってくれたのはパートさんを含めたスタッフのおかげだと思う。

絶望的に考えていた自分を献身的にサポートしてくれて、ホームの中を和やかにアットホームにつくってくれていた。

おかげでどれだけ助かったろうか?

とても感謝している。

これらのことが落ち着いて、ホームも安定して運営できるようになったのは、設立して2年が過ぎた頃だった。


その後は、通所の就労支援おんらが村を設立。
この時も借金して建てたと思う。

また新たなことが始まる。

利用者さんの仕事探しや工賃を上げるための試み、就職探しなど。
スタッフの募集も思うようにいかなかったけど、徐々にスタッフが入ることで、支援が充実してくる。
すると、トラブルもどんどん減ってきた。利用者さんの家庭内でのトラブルはあるけどね。

そんなこんなで、バタバタしながらとっちらかりの3年が終了した。

このころからやっと、赤字運営を脱出して、経営も安定してきた。

その後もいろいろあるんだけどね。
この3年間の比じゃない。
今はとても安定していると思う。


ん~、今振り返っても映像を見ているかのように思い出す。
大分端折って書いてるけど、長くなりすぎるのでとりあえず終了しよう。


本当に人に助けられてここまで運営してこれたと思う。


これからも先の見えないトンネルは続いていく。


でも絶望的な時期を乗り越えてきたからね。
自分はあの頃に一度死んだと思っている。
でもその頃を乗り越えた自分は、もう負けないとも思っている。

どういうことがあっても。

まだまだ走り続けないといけないからね。

いろんな失敗が、今ではもう笑い話だ。


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2017年7月22日土曜日

5周年記念イベントを終えて。


無事に5周年記念イベントを終えました。

バタバタして、今までお礼できずにすいません。

来ていただいた皆様、サポートしてくれた皆様、そして作ってくれたスタッフ、本当にありがとうございました。

皆さまのおかげで無事に終えることができました。
ありがとうございます。

法人設立日は、2012年4月。障害福祉サービス事業の指定日が2012年の7月。
なので事業開始して、ちょうど5年を迎えてイベントができたのは良かった。
法人としても自分としても、スタッフにとっても大きな区切りになりました。


「そういえば、そろそろ5周年か~。なんかイベントしたいね!」

という自分のわがままから始まった企画。

そもそも前からやりたいな~とは考えてはいたけど、自分はその場の考えで動いてしまうから、実際にやってしまった。自分でも驚きだ(笑)
スタッフにとってはそれ以上と思うけどね。
多動なので、いつもこんな感じで始めてしまいます。


準備期間が3カ月くらい。
イベントは前に1回やっただけだし、そもそもイベント慣れしていない。
そんな中、スタッフは支援という通常業務に追われながらも、必死に準備を頑張ってくれました。
いつも多動な自分のわがままにつき合わせちゃってごめんね。
付いてきてくれて、ここまで仕上げてくれてありがとう。


今回のイベント、特に講演会はもっと人を呼びたかった。
でも思っているほどではなかった。
人を呼ぶのは難しいね。福祉の人たちも研修慣れしているから。もっと手の込んだ仕掛けが必要なんだろうな。
それに、必要なニーズにどれだけ届けられたろうか?
このマッチングも上手くいっていなかったように思う。

それ以外にも準備期間が短かったことや、スタッフの力量等もあるとは思うけど、大部分は自分の責任だろう。
まだまだ、影響力がないってこと。ここは大きく改善していかないといけない。
もっと頑張んないとな。

スタッフのためにも、もうちょっと結果出したかったな~と反省してます。


でも、今回のイベントで良かったのは、スタッフの成長。
自分はほとんど関わっていなかったからね。
登壇者と演者の方々との連絡くらいだ。
忙しい中、ここまで仕上げてくれたことが嬉しくてしょうがない。

任せられた方は、自分で考えて行動して、失敗して、また次の行動を考える。

そんなの当たり前のことでしょ!って感じる人もいると思うけど、案外できない人が多い。
やり方とか道を提供してもらえると思っている。

そうじゃなくて、「自分で考えて行動する」という最もシンプルなことが、人を大きく成長させる。

しっかりシンプルに行動してくれたね。
本当に忙しい中、頑張ってくれた。
みんな本当にありがとう。
これからもよろしくです。(多動は変われませんが...。)


そして最後ですが、忙しいのに駆けつけて頂いた藤田孝典様、武楽座の皆様、そしてGOMESS様にも感謝しています。


ありがとうございました。

これからもSMSC一同よろしくです!

以下、イベントの写真です。







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地方で起こす "collective impact"

今年の1月より市より委嘱を受けた、生活支援コーディネーター(SC)というお仕事。 順調に活動を始めて3ヶ月が経ちました。 長時間ではないにせよ、月に8日活動したのでこれまで24日くらい業務しています。 現在どういう活動をしているかというと、地域住民が主体となって...